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「5G」をやさしく解説…できません

注意

本記事は、ちまたで話題になっているテクノロジー(技術)を私なりに調べ、同じ疑問をもった方々にできるだけ分かりやすく解説することを目的にまとめたベストエフォート型記事です。(^-^;



そもそも「G」とは

5Gの「G」は「ジェネレーション」(世代)という意味です。これまでの通信規格には1Gから5Gまであります。将来的には6G以上も定められることになるでしょう。簡単にまとめると下の表になります。

規格年代通信速度適用
1G1970~1980年代データ通信はなしアナログ無線電話
2G1990年代2.4kbps~デジタル携帯電話、iモード
3G2000年代384kbps~100Mbpsメール、インターネット
4G2010年代75Mbps~数百Mbpsスマホ、タブレット
5G2020年代20Gbps

※広く普及が進んでいる光回線の速度は100Mbps~2Gbps程度

単位の基礎知識

kとかMとかGとかbpsとか、頭がこんがらがりますね。

  • 「bps」はビット・パー・セコンドと読みます。1秒間に何「bit」通信できるかを表します。ちなみに、「bit」は「0か1」かを表す2進数です。コンピュータが計算する上で最小単位となるのは8bitであり、これを1Byte(バイト)といいます。内蔵メモリやハードディスク、USBメモリなどの容量を表す数字は「Byte」で表示しています。Byte数を8倍すれば、bit数が分かります。
  • 「k」は「キロ」と読みます。千のことです。
  • 「M」は「メガ」と読みます。千の千倍=百万のことです。
  • 「G」は「ギガ」と読みます。百万の千倍=10億のことです。
  • ちなみに「T」は「テラ」と読みます。10億の千倍=1兆のことです。
  • 1G=1,000M=1,000,000kということになります。

旦那さまが、当時使っていたノートパソコン用に32MByteの増設メモリを買ったら、なんど12万円もしたと言っていました。今の私のPCのメモリが8GByteですから、その256分の1の容量でそんなべらぼうな値段だったとはホント驚きです。

5Gのすごいところ

では、ここから「5G」の何がすごいのかを解説します。4Gが出た時も、すごいすごいと言われましたが、今やそれが当たり前になって、技術へのありがたみを感じないで使っています。今後の生活を一変させるかもしれない5Gのすごさとは何でしょうか。

通信速度がべらぼうに速い、だから大量のデータを速く送れる

冒頭の表に書いたとおり、最大20Gbps、つまり1秒間に200億のデータを送れます。一般的な光回線の速度を1Gbpsとすると20倍ということになります(あくまでも理論値)。ちなみに、我が家の光回線は100Mbpsだから、なんと200倍!

すでにサービスが始まっている米国で実地テストをしたところ、下りで762Mbpsのスピードが出たそうです。1Gのデータが10秒程度でダウンロードできる速度です。米国内の4Gの下り速度の平均は27Mbpsほどなので、28倍のスコアです。

しかし、762Mbpsの速度とはいえ、理論値の26分の1のスピードですから、現段階では課題も大きいといえます。

MEMO

5Gの驚異的な速度はなぜ実現できているのでしょうか。その秘密は「4G」の周波数帯(2G~3.6GHz)に加え、「5G」では3.7GHz、4,5GHz、そして28GHzの周波数を使うところにあります。2GHzでは1秒間に20億回の波を送るの対して、28GHzでは、1秒間になんと280億回の波を送ることができます。

ネットの反応がべらぼうに速くなる

ネットのサイトを見たり、ゲームで遊んでいるときに、「あれっ、ちょっと反応が遅いぞ」と感じたことがあると思います。これには様々な要因があるのですが、その1つに「遅延」という問題があります。

対応速度(Ping:単位はms、1msは0.001秒)が遅いと、通信速度がある程度あってもサイトページの切り替えにもたついたり、ゲームでキャラの反応が鈍くなったりと何かともたつくことになります。

5Gではこの遅延という問題が大きく改善されるそうで、1ms以下になるともいわれています。

ただし、前述の762Mbpsの速度を出したテストでの反応速度は「19ms:0.019秒」で、それなりに速いといったレベルだったようです。

反応が速くなると次の利点が考えられます。

  • ネットゲームでラグがなくなる(ラグによる言い訳ができない)。
  • 遠隔医療で使用する手術用ロボットの動作精度が向上する。
  • 自動運転技術の制度が向上する。
  • IP電話の違和感がなくなる。

繋がる数がべらぼうに多くなる

5Gになると、一度に繋がる機器の数が「1平方キロメートルあたり、100万以上」!?

つまり、家電製品や自動車など、あらゆるものインターネットと繋がるという「I o T」(Internet of Things)が急速に広がるのではないか、といわれています。

5Gが変える未来

  1. データをクラウドに瞬時に送り、複雑なタスクを処理した結果を遅延なく受信することが可能になる。いたるところにスクリーンが配置され、対話型サービスが実現する。
  2. スポーツ観戦など、様々な角度から選手の動き(脈拍数や血圧なども!)を楽しめる(現在でも一部実用化)。
  3. 車の対話型サービスや自動運転の精度が向上し、事故のない車社会が実現する。
  4. 大容量で遅延のない回線により、遠隔操作の精度が向上する。遠隔会議システムの利便性向上により出張そのものが減る。
  5. ライフスタイルの変化により、新たなビジネスチャンスが広がる。

5Gの心配な点(取越し苦労?)

  1. 周波数帯が高いほど、直進性が高く、障害物に弱いという特性がある。各社ビームフォーミング技術やアンテナを増設することで対応予定。
  2. いつの世代でもそうだが、ベストエフォート型(がんばるけど保証はしないよ)通信のため、期待した速度が出ない可能性がある。
  3. 通信速度と価格のバランスから、ユーザーを満足させられるか。
  4. 速度制限やいわゆる「ギガ不足」の問題が生じる可能性がある。

新しい技術と開発者

新しい技術には期待と不安がつきものですね。新しい技術によって、暮らしが豊かになってきたのは確かですから(物質面で、精神面はまた別)、その恩恵は遠慮なく享受しましょう。

以前にNHKの番組で「フラッシュメモリ」を開発した東芝の技術集団のストーリー『世界を変えた、知られざる日本人に迫るシリーズ特番「ブレイブ 勇敢なる者」』が放映されました。


参考
ブレイブ 勇敢なる者「硬骨エンジニア」NHK

今やフラッシュメモリはスマホなどのありとあらゆる家電製品に使われています。これがないと生活ができないほどの重要部品です。開発したのは元・東芝社員の舛岡富士雄(ますおか・ふじお)さんとその部下の方々です。皆さん、普通のおじさんたちです。その人たちが作ったものが世界中のほぼすべての人が使い、その恩恵を受けていることに、ものすごい感銘を受けました。世に影響を与えたすごい人は、実は身近にいるかも知れない。そう、あなたの隣にいる人かもしれません。

 

今日はここまで。

ご覧いただき、ありがとうございました。


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