あ~あ、またやっちゃってる!
公認心理師の旦那がため息を付きながら何やらブツブツ言っていました。
話を聞いてみると…
学校心理士認定運営機構のホームページに、またもや衝撃の内容が掲載されていました。
現在の新型コロナウイルス感染症蔓延の状況を鑑み,2021年度の学校心理士資格申請について 下記のとおり変更いたします。 突然の変更によりご迷惑をおかけしますが,ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。
1.筆記試験について
8/21(土)開催を予定していた東京・大阪会場での試験を中止し,同日に,ご自宅での受験をしていただく郵送試験に変更いたします。
※なお,試験内容(形態など)については公表できません。本機構編集「学校心理学ガイドブック第4版」(風間書房)を参照して解答して頂きますので、お手元にご準備下さい。
上の記事内[2020年8月]に“テキストを見ながら解答する試験による資格に何の価値があるのか”と書きました。
なんと、2021年度もこの「郵送試験」なるものを実施するそうです。
下記のとおり申請要件はかなり厳しいものがありますが、要件さえ満たせば誰でも合格できそうな試験になると思われます。
- 大学院で学校心理学関係の科目の単位を修得し、修士課程・専門職学位課程を修了し、学校心理学に関する専門的実務経験を1年以上有する方(公認心理師関連の大学院の方は多くの科目を学校心理学関係の科目に読みかえることができます。)
- 4年制大学卒業で学校心理学に関する専門的実務経験を5年以上有する方(学校職員・相談機関の専門職従事者)
- 大学または大学院で授業を2年以上担当し、学校心理学の8領域に関する研究業績を5編以上有する方
- 公認心理師資格を有する方(学校心理士認定運営機構が開催する講習会参加することが必要です。)
- 学校の管理職または教育行政職として、心理教育的援助サービスに関する指導的な役割を3年以上有する方
(申請時において、その職を辞してから5年を経過した方は除きます)
「どうせ、テキスト見ながら解答した試験で合格できる資格なんだろ」
と思われる恐れがあるので、勉強して実際の試験を受けて合格した方にとっては大変残念なこと。
参考までに、公認心理師試験の場合、一つの教室に35人程度の受験生がいました。学校心理士試験を受けた時の密状態と比べて、前後左右との距離は少々狭いという感じでした。公認心理師試験をあの状態で実施するのであれば、学校心理士試験も大きな問題なく実施可能だと思うのですが。
公認心理師や臨床心理士、精神保健福祉士などは持っているけれど、資格は多いに越したことがないと考える資格マニア用の資格にならないことを祈ります。