ほぼ見えることだけ、言われたことだけを真(ま)に受けて生きています。幸せです。
私は、この考え方をするようになってからというもの、気持ちが楽になりました。
自分について、何か言われてるかもしれないけれど、実際に聞こえていないから気にしない!
気にするのは本当に聞こえてきた時でいいや!
と考えるようにしています。
人というものは、常に周りからの評価を気にし、承認してもらいたいという「承認欲求」があるもの。
その考え方はある意味ごく普通なんだけれども、過度に気にするようになってしまうと、極度の不安にさいなまれてしまいます。
強迫性障害もその一種です。多かれ少なかれ、心当たりがある人は多いのではないでしょうか。
強迫性障害とは
強迫性障害とは、不安障害の一種で、ある一定のテーマやその考え、イメージを何度も繰り返し、その確認の行為をまた繰り返し行ってしまう症状のことです。
その考えやイメージを行わないことで、強い不安をおぼえ余計に症状を悪化させてしまうこともあります。
症状が悪化すると、さらに繰り返す時間を費やすことにより、社会的活動や仕事などに支障をきたすことにより、生活へ多大な影響を及ぼすことにより、より強い苦痛と不安を覚えてしまうことがあります。
自身でありえないとわかっていても、頭の中での考えやイメージが始まると、もしかしたら、といったような強迫観念に襲われてしまい、強迫行為・儀式行為と呼ばれる症状が発症し、家族や友人など周囲をも巻きこむような影響がでます。
原因はストレスによるものだと言われており、普段の生活等の中で実際に起こった出来事などが引き金となり発症していることがほとんどです。そういった出来事を基に、本人が望まずに考えやイメージをふくらましてしまい、その中に入り込んでいくようになり考えやイメージを無視したりコントロールをすることができなくなっていきます。
今現在ではこの強迫性障害の有効な治療方法として、薬物療法が用いられており、セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)が良いとされています。また、他にも行動療法や、暴露反応妨害法などといった他の依存症に使用される利用方法も良いとされております。
しかし、他の依存症となるうつ病全般の精神疾患等とひろく合併することがあり、安易に治療することは危険が伴うことがあるので、十分にその対応をする必要があります。
心配になると、悪い状況を想像して、言い訳をどうしようか、相手の反応はどうか、などと一連の流れをシミュレーションして、それを延々と繰り返す…考えていないと不安なので、寝ても覚めてもそれを繰り返す。不安が大きければ大きいほど、シミュレーションが生活の大半を占めるようになってしまう。
人間は悩みに苦しむのではない。悩んでいる「自分自身」に苦しむのだ。
ヴィクトール・フランクル(オーストリアの精神科医)
自分を縛っているのは自分だけだった。
パウロ・コエーリョ(ブラジルの作家)
でも、実際に不安要素を確かめてみると、想像とは全く違っていたり、シミュレーションして悩んでいた膨大な時間を考えて愕然とします。
だから、私は…
ほぼ見えることだけ、言われたことだけを真(ま)に受けて生きています。幸せです。
おすすめの本があります。
普段から周りに気を使いすぎて疲れたり、困ってしまって心が疲弊している方に是非読んでほしい本です。