SSDに換装して生きながらえていた「AS1410」もその役割を終えた。
- PCが不定期で突然フリーズする
- BIOSが不定期で立ち上がらない
- WIFIが機能しない
マザーボードの寿命が疑われたため、残念だが廃棄することにした。
【SSD交換】サブ機のSSDが突然死!そして復活![Introducing SSD Replacement]
ポータブルSSDの作成
部品として役立ちそうなのはSSDくらいなもので、ポータブルSSDとして再利用することに決めた。
ケースはUSB3.0、SATAのものをアマゾンで探した。
従来のようにUSB端子とHDDをつなぐ部分をケース側にねじ止めするものや、ねじを使わずに簡単に装着できるタイプのものまでさまざまだった。
中でも「inateck」という商品がタイムセールで800円ほどで買えるのですぐに注文した。
以前はビニール袋での簡易包装が常だったが、今では中国企業の安価な製品でもきちんとした箱に入ってくるのだ。
中身はいたってシンプルで、説明書と本体とケーブルが入っていた。
日本語表記の説明書もうれしいポイント。
ふむふむ、10分で自動的にアイドル状態となる。
AS1410から取り出した「PASOUL」の120G SSDに付属のスポンジを貼る。
いわゆるカタカタ防止。
この商品はこれからがミソ。
箱を説明書の通りにずらすと挿入口が開き、SSDを入れる。
SSDがコネクタに刺さると下側に折れていたカバーを下の画像のようにすることができる。
そして、そのまま押し込めば完了。
左から「Micro USB3.0 Type-Bコネクタ」「LED」「脱着防止用スライド」
5分程度で作業終了。
以前のタイプはネジが舐めたり、ネジを失くすなどのプチトラブルがつきものだったが、この商品では心配ない。
このような機器もしっかりと進化しているのだと感心させられた。
暗号化ドライブの作成
今や、情報をいかに守るかが喫緊の課題。
個人が扱う情報量も昔とは比べ物にならないくらい巨大なものになっている。
ハードウェア暗号化やパスワードロックなど、ポータブル製品には特に必要な機能だ。
情報漏洩対策を持たない素のドライブを、暗号化ドライブにするための強力なソフトがある。
「VeraCrypt」
VeraCrypt は オープンソースでフリーウェアのオンザフライ暗号化(英語版)に使われるユーティリティソフトウェアである。VeraCryptはファイルやパーティションの暗号化や、ストレージ全体の暗号化が成されたブート前認証付き仮想暗号化ディスクを作成することができる。(Wikipedia)
以前から愛用していた「TrueCrypt」の派生・進化版で、セキュリティの様々なバグフィックスがなされている。
ポータブルSSDをこのVeraCryptで暗号化するには「ポータブル版」をドライブにインストールすればよい。
余談だが、USB2.0接続の2T(テラ)のHDDをフォーマットしたら2日ほどかかったことあある。大きなパーティションや領域を暗号化する際には、フォーマットの時間に要注意だ。
スピード比較
USB3.0接続の環境でVeraCryptによる暗号化がない場合と有りの場合でのスピード比較を行った。
暗号化処理のオーバーヘッドが生じるために、6割程度の速度となることが分かる。
HDDと比べれば、十分に速いので特に気にすることはないだろう。