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吉野家の肉盛り実技 グランドチャンピオン大会をみて感じたこと

NHKで吉野家の「肉盛り実技 グランドチャンピオン大会」の再放送をしていました。

牛丼を提供するまでの様々な要素の中で、特に「速さ」を重視した競技であると感じました。

  • ご飯の部分が見えてしまっている
  • 油抜きが3回必要なのに1回しかしていない
  • 肉ぎめに時間がかかりすぎている

様々なポイントで勝者が決められます。

でも一番は、「客の回転」を最重要視しなければならないようです。

  • 器から肉がはみ出ていてもそのまま台ヘ(ちょっと雑な感じ)
  • 調理場で大声を出す、飛沫が…(収録はコロナ禍前?)
  • 審査ポイントは様々あれど(提供用の分厚いマニュアルがあるそうで)、肉量の測定はなし(肉盛り実技なのだから…)

などの気になる点もありました。

楽しく見ながら、なるほどと思わせられるところもありましたが、客に提供する以上、最も大切なのは「速さ」ではなく「丁寧さ」と「正確性」なのではないかと感じました。

業態からすれば、コンマ何秒の積み重ねが回転率を向上させて利益に直結するのでしょうが、客はそこだけを求めているわけではないでしょう。

注文した商品をイメージ通り(味・量)に提供してもらいたいというのが、客の求めるところ。

仮に吉野家に「速さ」(だけ)を重視するイズムが大きいとすれば、お金を払って牛丼を食べに来ている客に対して、それはちょっと違うのではないかと思うのです。

私は吉野家の牛丼、牛丼界では一番美味しいと思っています。

でも、以前から、すき家や松屋の牛丼に比べて

肉の量が安定していない

と思うことがしばしばありました。

この番組を見て、妙に納得したような気がしました。

大盛や特盛を頼んでも、肉や玉ねぎの量がその都度まちまちで「何これ???」となることが多いのです。

アタマの大盛を頼んだときには、並盛との違いのなさに驚いたこともありました。

その点、すき家などでは、並・大盛り・特盛、そのどれもが肉の量が差別化されていて、いつも満足できるものでした。

この肉量の不安定さが「速さ」最優先のために生じているとしたら、本末転倒、ちょっと違うのではないかなぁと思った次第です。(あくまでも個人的感想です)