まずはタッチペンの選定
車の飛び石傷はドライバーを悩ませる永遠の課題と言っても過言ではありません。これまで何度も失敗し、時には傷をさらに大きくしてしまうなど、なかなかうまく出来なかったのですが、今回は意を決して慎重に取り組みました。
フロントバンパー左側に飛び石傷が大と小の2箇所ありました。これまでタッチペンで塗料を盛り上げ、結局うまくいかずにラッカー薄め液でなかったコトにする、を繰り返すこと4回ほど。今回は気合を入れて、かなり目立たなくさせようと意気込んで作業してみました。
そこで原点に帰り、タッチペンを使って丁寧に作業を進めることにしました。
最初は、水性のうす付パテ(ホワイト)を使って傷埋め修理ができないかと試してみましたが、パテの色が薄すぎて逆に目立ってしまう結果になりました。
タッチペンは純正に軍配
ガラス皿は100均のがグッド
上側の傷(大)
下側の傷(小)
タッチペン修理の手順を確認
- シリコンオフで脱脂
- ガラス皿に塗料を置き、粘りが強くなるまで待つ
- 爪楊枝の先端に塗料を付け、傷に当てるように少しずつ盛っていく
- 塗料が痩せる(凹む)ので、乾燥と塗布を3回繰り返す
- 2週間で完全乾燥させる
- マスキングテープに傷に対応した大きさの丸い穴を開けて貼り付ける
- 1000番の耐水ペーパーで凹凸を極力なくす
- 2000番の耐水ペーパーで平滑にする
- VOODOORIDEのHEXXで鏡面磨きをする
研磨の時間は20分ほどで終了。耐水ペーパーによる研磨ですが、車体のウレタン樹脂塗装とタッチペンのアクリル塗装では硬度が全く異なるため、範囲を絞って丁寧に磨いていくと、アクリル塗装だけをうまく削って周りとの凹凸をなくすことが出来ます。これまでは、傷の周りまで削ってしまうかもという恐怖が作業を躊躇させていました。今回うまく行ったお陰で、これからは躊躇なく補修できそうです。
下側にあった小さな飛び石傷は全く見えなくなりました。上側のちょっと大きめな飛び石傷はご覧の通り、傷と正常部分の境界面が若干見えます。もう少し厚塗して、研磨で追い込むと良いのでしょうが素人作業でこれ以上は無理、これ以上を求めるのであれば業者委託しか無いと自分を納得させました。少し離れると、もう分かりません。
触っても凹凸は分かりません。
もちろん、傷を修復したとしてもバンパーですから、また同じような傷が入る可能性が大きいので、素人がここまで修理できたことを喜んで作業終了としたいと思います。
成功のコツはペーパーの番手とコンパウンド
自分なりに良かった点をあげておきます。
- 耐水ペーパーは硬質スポンジのアテ板に巻きつけて使うことが大半だと思いますが、小さな面積を少しずつ削るために1.5cm四方に切って、それを指先であまり力を入れずに丁寧に研磨したのが良かった。
- VOODOORIDE HEXXは本当に優れもの。ショップタオルに少量付けて磨き出し、キュッキュッと音がしてくれば鏡面に仕上がっている。コンパウンドが破砕しながら小さくなり、その合図が音という訳。
タッチペンの場合は如何に平滑にするのかが最大の難所、ここらへんのテクニックがあれば、今後が楽になりそうです。