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驚異の成長!中国の自動車アフターパーツ市場が「142兆円」規模に到達

GR86の車内カーボン化計画を進めてきた私ですが、なんと使用したパーツの8割が中国製!

アマゾンで検索すると、KUNGKICやAirSpeedなどのメーカーの製品の認知度が高まって市場を形成していることが分かります。

中国自動車アフターパーツ市場について調べてみたところ、驚きの事実が分かったので紹介します。

市場規模は日本の国家予算並み!?

中国といえば「世界最大の自動車市場」として知られていますが、実は“買った後”の市場、すなわち自動車アフターパーツ市場も驚異的な規模に成長しているのをご存じでしょうか?

中国のアフターパーツ市場は、2023年時点でなんと約6兆9000億元(約142兆円)という規模に達しています。

さらに、修理やメンテナンス関連だけでも、2025年までに1兆7000億元(約35兆円)に到達する見込みだとされており、その成長性はもはや国家レベル。[出典:AFPBB News

この金額、なんと日本の国家予算(一般会計)約112兆円(令和6年度)をも超える規模です。

アフターパーツ、つまり“交換部品やカスタムパーツ”がここまで経済を動かしているのは、中国の自動車保有台数の急拡大と、車両の長期使用が背景にあります。

中国市場に広がるパーツメーカー

巨大市場を背景に、中国では次々と新しいアフターパーツブランドが登場しています。GR86のパーツで検索すると下記メーカーの勢いがすごいと感じています。

KUNGKIC(カングキック)

KUNGKICは、トヨタGR86やスバルWRXなど、日本車向けの内装パーツを多く展開する人気ブランドで、AmazonやAliExpressを通じて日本でも手軽に購入可能です。

特徴は、車種専用設計によるフィッティング精度カーボンやアルカンターラ調素材などの高いデザイン性

価格も手ごろで、日本のDIY派ユーザーにも支持されています。


広州・陳田汽配城(チンタンクルマ部品市場)

“アジア最大級の自動車パーツ市場”と呼ばれるこの巨大市場では、リビルトパーツ・チューニングパーツ・OEMパーツなどが所狭しと並び、各国の業者が買い付けに訪れます。

YouTube動画で見たところ、広州市の郊外に広がるそのスケールは圧巻です。

陳田汽配城は、自発的に形成された自動車部品流通センターです。
約50,000平方メートル、さまざまな自動車部品、一部の新製品、中古品の300以上の卸売業者が集まっています。
[出典:Wikipedia

私がAliExpressで購入した多くの商品が広州のハブに集められ、そこから発送されていました。

市場の多様化と主要セグメント

中国のアフターパーツ市場は、以下の主要セグメントに分類されます。[出典:valuepress

  • 整備・修理:​車両の老朽化に伴い、修理・メンテナンスの需要が増加しています。
  • 自動車金融:​ローンやリースなどの金融サービスが拡大しています。
  • 中古車販売:​中古車市場の活性化により、関連サービスが成長しています。
  • アクセサリー・カスタマイズ:​個人の嗜好に合わせたカスタマイズ需要が高まっています。 ​

特に、整備・修理分野は市場の中核を成しており、今後も成長が期待されています。

市場の課題と政府の対応

急速な市場拡大の一方で、以下のような課題も指摘されています。[出典:エキサイト

  • 品質のばらつき:​修理業者や部品の品質に差があり、消費者の信頼を損なうケースも報告されています。

自分の経験でも「安かろう悪かろう」の製品が送られてきたことがあります。また、商品のレビューで低評価の品も存在します。

同じような経験をされた方もいるのではないでしょうか。

大概の場合は「安いから仕方がないか」と不問に付してしまう?

日本国内で販売していても、多くが中国製という現実を前提に考えれば、買付の段階で品質の良いものを選んでいるのか、信頼できる相手生産業者を選んでいるということなのでしょう。中国製でも品質の良いものはたくさんあるわけで。

まとめ:アフターパーツ=“車を買った後のもう一つの市場”

新車販売が鈍化する一方、「すでに持っているクルマに投資する」という傾向は世界的に広がっています。

その最前線が、今まさに中国にあるといえるでしょう。

142兆円規模の“自動車アフターパーツ市場”──それは、私たちが想像する以上に大きなビジネスチャンスであり、カーライフを楽しむための新たな可能性でもあります。

中国の自動車アフターパーツ市場は、今後も成長が期待される分野です。​市場の拡大に伴い、品質管理や規制の整備が進むことで、より健全な市場環境が形成されることが望まれます。

いろいろと調べる中で、巨大な市場規模に驚くとともに、カスタマイズなどの様々なニーズに即応できる理由が分かりました。皆さんはどう感じられましたか。

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