私は、1年中鼻がグズグズしていました。小学校の健康診断のときから「アレルギー性鼻炎」と指摘されていました。高校生の時には「鼻中隔湾曲」と言われて、耳鼻科で手術。
当時の手術は鼻に直接麻酔注射をする局所麻酔で行われました。狭窄している部分の尾骨を医療用のノミで削っていくという恐ろしいものでした。緊張した私は血圧が上昇し、血が吹き出たので医師が驚いていたのをはっきりと覚えています。
その後、鼻にこれでもかとガーゼを詰め込み、数日後にそのガーゼを抜くときの痛みといったら、まさに地獄。
でも、結局良くなりませんでした。あの手術は一体何だったのでしょうか?
鼻詰まり遍歴
鼻詰まりがひどいな、と思い始めたのは中学生の時。
高校受験の時には、運悪く鼻水が大量に出て鼻をかんだりすすったりで、周りから「うるさいな!」と怒られる始末。大変だったなぁ。
大学受験の時には、当時使っていた点鼻薬を机上においていたものだから、試験官に不審がられたし・・・。
社会人になっても、鼻がスキッとした記憶はなく、特に秋から冬にかけては、就寝中に息苦しさで起きて、口呼吸をしなければならない始末。口呼吸するものだから、口の中は乾燥してカラカラに。ホント、不快極まりない。
挙句の果てに、鼻詰まりが副鼻腔炎を引き起こし、2重の苦しみを味わうことに。
副鼻腔炎防止のためには、「鼻をすする」ことは厳禁。とにかく「鼻をかむ」ことが大切と、お医者さんから聞きました。
確か、大学受験期から使っていた点鼻薬は中外製薬の「ナザール」だったと思う。
当時のスプレー容器は、逆流防止の構造になっていなく、スプレーした後にノズルを鼻から出してから、本体の押した部分を戻さないと、鼻の中の鼻水が容器内に入って、細菌が繁殖して薬剤が異臭を放つという不具合がありました。
血管収縮剤が入っているタイプは即効性があって、すぐに効果が現れるのですが、耐性が生じてしまって使用間隔が短くなる欠点があります。
もう少し詳しく見てみましょう。
点鼻薬の種類は大きく3種類
- 抗アレルギー・・・長期間使用可能で予防的に使う。速効性はないが、安全性が高く、アレルギー性鼻炎や血管運動性鼻炎に有効。ステロイド薬に比べると効果は弱め。
- ステロイド ・・・投与2~3日程度で効果が現われ、使い続けることで効果が得られる。ステロイドといっても、点鼻薬は薬の量も少なく、体全体への影響はほとんど見られない。
- 血管収縮剤 ・・・鼻詰まりを最も良く改善させる。市販の鼻炎用点鼻薬のほとんどに使われている成分。しかし、効果は一時的で数時間後にはまた詰まり、繰り返し使用することで薬剤性鼻炎も併発し、より重症の状態に変わってしまう。そのため重症の鼻炎に限り1~2週間を目安で使用される。
一番多く出てるのが、③の血管収縮剤が入ったタイプ。値段も安く、利用者も多い。ただし、上にあるとおり「薬物性鼻炎」が生じやすい。
私の場合、鼻水は出ないが鼻の内面が腫れているような不快感をもたらすことが多い。
これを使い続けると、いつまで経っても鼻炎が治らないというジレンマに陥るんですね。説明書にあるとおり、短期の使用に限定すればよいのですが、鼻炎で悩む人はついつい使い続けてしまうのです。
血管収縮タイプの継続
血管収縮タイプには長らくお世話になっていて、愛用していたのは「株式会社 雪の元本店」が発売している「スカイブブロンAGスプレー 30mL」
こちらは、抗アレルギー剤と血管収縮剤が配合されているタイプで、とても良く効きました。
血管収縮タイプの最終は「ナシビンMスプレー」でした。
長時間持続タイプで1日2~3回で効果を発揮するとのことでしたが、私の場合、逆に鼻水やくしゃみが止まらなくなって逆効果になりました。
これがきっかけで、血管収縮タイプの使用はやめることしました。
血管収縮剤タイプとの決別
血管収縮剤タイプを使えば短期的な解決にはなるけれど、長期的には逆に苦しむことにもなりかねない。
じゃあ、血管収縮剤が入っていない点鼻薬は何がいいのか?
まず、試してみたのが抗アレルギータイプの「ザジテンALスプレー」でした。
でも、私には全く効果がありませんでした。
私の救世主となったのは「ナザールαAR」
- アンテドラッグステロイド(ベクロメタゾンプロピオン酸エステル)の働きにより鼻腔内のうっ血や炎症を抑え、鼻の通りをよくします。
- 一定量の薬液が噴霧できるスプレーです。一度スプレーした液は、容器内に逆流しませんので衛生的です。
- 通常1日2回(朝・夕)、左右の鼻腔内にそれぞれ1噴霧ずつ使用します。1日最大4回(8噴霧)まで使用してもかまいませんが、使用間隔は3時間以上おいてください。
- 1年間に3カ月を超えて使用しないでください。
これは、血管収縮剤が入ってなく、ステロイドの効果で炎症を沈めてくれます。
血管収縮剤タイプのように劇的に速攻で効くわけではありません。少しの我慢が必要です。
- 血管収縮タイプには絶対に手を出さない。
- 説明書にある通り、適量を守って点鼻する。
- 効果が現れるまで数日かかるので、万が一、鼻が詰まっても我慢する。
- 症状が改善してきたら、使用量を減らす。
- 気温の変化や体調により鼻詰まりが生じたら、継続使用はできるだけ避け、頓服的に使用する。
- 症状が重いときには内服薬を用いる。
最悪、⑥の場合、副鼻腔炎に気を付けなければならない私は「ロート アルガード 鼻炎内服薬ゴールドZ」を常備しています。
画像:ロート製薬
長期間使用できないので頓服的に使いますが、鼻水や鼻詰まりを忘れて生活できるくらいよく効きます。
長い間悩まされた鼻詰まりを軽減できました。
鼻詰まりで困っている方の参考になれば幸いです。
今日はここまで。
ご覧いただき、ありがとうございました。