Microsoftは2025年10月16日、Windows UpdateのSeekerエクスペリエンスを通じてバージョン25H2の展開を開始しました。
ハードウェア要件を満たすPCで、Windows Updateの「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」をオンにしているユーザーであれば、ダウンロードおよびインストールが可能となりました。
すでにアップデートされているユーザー様も多いのではないでしょうか。
Windows11 24H2と25H2
例年、10月の機能更新は、数々の新機能が実装されるのが伝統でしたが、今回はそうではありません。
25H2は、共有サービスモデルというアプローチが採用されており、最新バージョンでありながら、旧バージョンの24H2と多くの点が共通化されています(基盤となるコードが共通)。
Windows 11 25H2と24H2の主な違いを詳細に比較してみます。
項目 | 24H2(2024 Update) | 25H2(2025 Update) |
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リリース方式 / 更新手順 | フル OS 入れ替え型(機能アップデート) | Enablement Package(eKB)方式。24H2 上に既に搭載されている機能を「有効化」する形式 |
コードベース/プラットフォーム | “Germanium” プラットフォーム世代の一部 | 同じプラットフォームを共有。機能差は“有効化/無効化”の違い |
新機能の導入 | 多数の UI 改善、File Explorer 更新、Settings 改善、Energy Saver モード導入、Wi-Fi 7 対応、Bluetooth LE オーディオサポート、スタートメニュー改善など | 新機能 “専用” の導入は限定的。25H2 独自の機能というより、24H2 向けに既に搭載してあった機能を有効化するものが中心 |
除去・削除される機能 | 特になし(既存機能は維持) | PowerShell 2.0 や WMIC(Windows Management Instrumentation コマンドライン)が削除対象となる予定 |
サポート期間 | Home/Pro:24か月、Enterprise/教育:36か月 | 25H2 に移行することでサポートが先送り可能。25H2 のサポート延長を受けられる |
ハードウェア要件 | Windows 11 の既存要件(TPM 2.0、Secure Boot、対応プロセッサ等)と変わらず | 要件は 24H2 と変わらない(既存の対応環境でそのまま利用可能) |
互換性 / 移行影響 | アプリ・デバイス互換性に対する大きな影響は想定される(新機能追加により動作確認が必要) | 24H2 と同じコードベースのため、互換性リスクは比較的小さいとされる |
代表的な新機能/改善例 | * スタートメニューのレイアウト改善(スクロール可能な統合表示) * File Explorer および共有機能の改善 * Energy Saver モード導入 * Bluetooth LE オーディオ通信改善、Wi-Fi 7 対応 * 新しい BSOD(ブルースクリーン)デザイン * “Click to Do” や Narrator 改善 * 更新処理の高速化、帯域・CPU 使用率削減 | * Copilot+ PC 向け機能(Windows Studio Effects、Live Captions の多言語対応など)を有効化可能に* セキュリティ強化、ビルド/ランタイム脆弱性検出強化 (AI 支援) * スタートメニュー改善(統合表示、Pinned/Recommended の統合、非表示設定可) |
注意・既知問題 | 一部オーディオ機器で音声出力不具合、Dirac Audio と cridspapo.dll に関わる互換性ホールド適用例ありカメラ周りでアプリが応答しなくなるケースも報告。互換性保留措置あり。 | 現時点で大きな既知不具合は公表されていない。ただし、25H2 に移行する際の Enablement Package の展開に段階的なロールアウトが行われる可能性あり |
Windows11 25H2におけるリサイズ超簡単!Proの動作について
結論から申し上げますと、24H2アップデート当初に見られたExif関連の不具合は発生せず、動作に問題はありません。
これまで同様に使用できますので、安心してお使いください。
今後も、リサイズ超簡単!Proをよろしくお願いいたします。