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【クラウン】220系と200系を比べてみました(200系オーナーは閲覧注意です)

今更ではありますが、220クラウン(初期型)と200系クラウン(初期型)の比較について、ちょっと変わった視点から語ってもらいました。

  • メーター周り
  • ホーンエンブレム
  • エクステリア
  • 走行性能
  • 異音

これらの視点で比較してみました。

200系オーナーさんにとっては心穏やかならぬレビューかもしれませんが、200系の中古車を買おうとされている方にとっては参考になるかもしれません。

旦那の車遍歴の中で初めての高級車となる「クラウン」

GRS204

2GR-FSE V型6気筒DOHC 3456cc 315ps 377N.m 6AT プレミアムシルバーパール

200系クラウンの初期型モデルを中古で2013年に購入

会社社長夫人が買い物車として乗っていたので走行距離は約2万キロという極上品

初めて見た時は、新車と見間違うほどの状態であった

2019年で手放すまで、6年間で走った距離は10万キロにもなりました。

主なトラブルは以下の通り

  • 飛び石によるバンパー、ボンネット、左ドアの傷や凹み
  • 原因不明の左後部ドア上部の凹み
  • 駐車場で何者かにされた、前部バンパー左下部の大きな擦れ
  • 原因不明の後部バンパー左の大きな擦れ
  • フロントガラスのワイパー傷
  • 車内いたる所からきしみ音
  • 後部ダンパーのオイル漏れ
  • LEDハイマウントストップランプの球切れ
  • ヘッドライトの保護膜欠損とくもり
  • 10万キロを超えたあたりからのエンジンオイルレベル低下
  • シートサイドサポート部のヘタリ
  • スケール汚れの固着
  • スイングレジスター動作不具合

10万キロも走ると、いろいろあるものです。

高速通勤が多かったので、飛び石には悩まされました。

手放すあたりでダンパーのオイル漏れがひどくなり、それに伴って乗り心地が最悪に。

少しの段差でも、車体全体に「ガツン」とショックが来ます。

乗り換えを考えた大きな原因でした。

2019年に220系クラウン 2.5HV RS Advanceに乗り換えて今に至ります。

メーター周りとホーンエンブレム

ホーンエンブレムが初期型220クラウンの場合、210系までと比べて小さくなってしまったのが残念だと書きました。

改めて200系のホーンエンブレムを見てみると、当時はメッキがとても安っぽく感じていたのを思い出しました。

いかにもプラスチッキーで、センターコンソールカバーのエンブレムと相まって、なんとかならないものかと考えていたのでした…

特に、センターコンソールのクラウンエンブレムが本当にチープだった、なければいいのにと思っていました。

200系は白を基調としたメーターとなっていて、文字も針も白

中央に速度計があって、180kmスケール、100kmを指す針のベクトルは右側

タコメーターは左側に小さくあって、針の可動角度が小さいため加速時の回転の高まり、ダイナミックさを視覚的に感じられない。これは大きな欠点だと思われます。

メーター付近にあるオドメーターリセットボタンや照度コントロールボタンには透過照明なし

ウインカースイッチやワイパースイッチの感触は固く、戻り時の硬質なショックが大きくて高級感が感じられない

ハンドルは大径タイプで操作感が大味

220系は白と赤を基調としたメーターで、真紅の赤い針が鮮烈な印象

右側に速度計があり、100kmを示す針のベクトルは左を向く(なにか、時代が変わった感あり)

操縦席周りのボタンはほぼ透過照明

ウインカースイッチやワイパースイッチの質感は柔らさを増して良好

ハンドルは小径となり、おっさん車という印象はなくなりました。

センターのエンブレムも、見慣れた今ではこれもありかなと。

後期型では大きくなったエンブレムのメッキが見た目に影響するので、200系で感じた不満が出てくるかもしれません。

エクステリア

前期型の柔らかさを表現したバンパーが素敵でした。

200系後期型の角張ったバンパーよりも好みでした。

このデザイン、本当に大好きでした。

色気がありますね。

私思うのですが、初期型こそ開発者の熱い思いが凝縮されていて、本来の理想の形が体現されているのでは、と思うのです。

プレミアムシルバーパールは光の当たり方によっていろいろな表情を見せてくれます。

太めのCピラーが重厚さを醸し出しています。

FRではありますが、ボンネット部分のフロントセクションが短く見えます。

これは、旧プラットフォームの設計の影響かと思われます。

220系は巷で不評な6ライトが大きな特徴

ひいき目にはなりますが、実際に実車を見てみると「とてもかっこいい」のです。

前輪部分がAピラー突端から大きく前に離れているのと相まって、伸びやかなフォルムを実現しています。

後輪上部にある6ライトのデザインを、もう少し色っぽく角度や切込みを考えたら、更に良かったのではと思います。

TRDのエアロパッケージを装着しているので車高が低く感じられ、重厚さとスポーティさの両方を味わえます。

ものすごくかっこいいと思うのは私だけ?

走行性能

200系の3.5 V6エンジンは結構官能的な吹け上がりがあり、パワー・トルク共に大変満足できるユニットでした。

大排気量自然吸気エンジンの良さを十二分に味わえる名機です。

でも、残念なことに、それを受け止めるシャシー性能がありません。

スポーツモードにしてAVSダンパーを硬めにしても、100kmを超えたあたりから車体がふわふわとして安定しません。

高速道路の制限速度内であってもコーナーでは腰砕けのような状態になり、狙ったラインから外れ、ステアリングの切り増しが必要になります。

ミシュランのパイロットスポーツ4を履いていましたが、シャシーがタイヤの性能を活かしきれていないようでした。

ドライビングポジションも高めでシートの形状は前時代的、ホールド性も今一つなのでちょっとスピードを上げると不安定な感じでした。

220系はTNGA GA-Lナローという新プラットフォームによって、一般路・高速道路共に高い剛性感と安定性があります。

ステアリングを切っただけ曲がっていきますし、ダルな感じは一切ありませんし、とにかく安定しています。

特筆すべきはシートの良さで、しっかりとした反力とこしがありサイドサポートも適度なので、乗り心地がとても良いのです。

後席は体を包み込むようにえぐられていて、安定感と安心感を与えてくれます。

フロントのサスタワーを見ると、お金がかかっていることが一目瞭然です。

220系の足は硬いと言われがちですが、AVSをコンフォートにすると乗り心地は大変良くなります。

走行性能に関しては、200系とは全く別物のクオリティだと感じます。

異音

200系でかなり悩まされたのが「各部からの異音」が盛大に発生したことです。

下の写真は運転席側のドアですが、上部からは「ギーギー、ギシギシ」、ドアの取っ手部分も「ギシギシ」

至るところ、押せば異音なのでした。

センターコンソールもちょっと押すだけで「ギシギシ」

異音こそ、高級車の価値を貶める最大の原因です。

車の異音解消というのは孤独な戦いです。

異音解消のために、内装はほとんどバラせるようになりました。

バラしては異音防止のテープを巻いていきましたが、ドア周りやセンターコンソールの異音は各プラスチックがネジで重ねられている構造のため、うまく解消することが出来ませんでした。

フットレスト近くのカーペット下からも「ギューギュー」、下にある発泡スチロールから出ていました。

この車は本当に安普請だなと、だんだんと心が離れていきました。

一方220系、こちらはほぼ異音とは無縁の状態です。

作りがかなりしっかりしているのを感じます。

安普請感はありません。

これまで異音関係で交換してもらったのは、運転席側ドアの開閉レバーだけ。

インパネ奥の配線の干渉による異音は修理してもらいました。

自分でしたのは、発煙筒を保持する部分にテサテープを巻いたくらいです。

異音とは離れますが、2画面構成は先進的な印象を与えます。

操作性と機能をもう少しブラッシュアップしていれば…悔やまれます。

温度調整だけでも物理ボタン式にするとか、液晶面の振動フィードバックを付けるとか、開発担当の力量不足だったのだと思われます。本当に惜しい!

220系クラウンは、メーカーがかなり力入れて開発したことを感じます。

GR86が来たら2台をどのように使い分けるか、考えただけで楽しくなります。

どちらも走りを重要視したモデル、方向性は真逆ですがポテンシャルは本物なのです。