【Waitley】マキタバッテリーの互換品を購入したけど、その使用はくれぐれも慎重に 

バッテリーがもう少し欲しい

我が家にはマキタのバッテリーで動く電動工具が複数あります。

  • インパクトレンチ(TW300D)
  • 丸のこ(KS510D)
  • ブロワ(UB185D)
  • 空気入れ(MP180D)
  • マルチツール(中華製 Abeden)

バッテリーは2個で、TW300に付いてきた純正品。バッテリーを頻繁に脱着しなければならないし、充電の頻度も増してきています。

もう2つほどバッテリーが欲しくなり、どれを買おうか検討しました。

  • 純正品
  • 互換品(日本製)
  • 互換品(中華製)

純正品なら間違いはないけれど高価なのが玉に瑕、ここは、中華製の互換品の中でも高評価な「Waitley」を買ってみることにしました。

「サトシの趣味部屋」チャンネルさんでは、互換バッテリーなどを様々な角度から検証していて、大変参考にさせていただきました。

Waitleyのマキタ互換バッテリー

アマゾンで10%オフ、2個セットで7,829円で、Waitley直営店から購入しました。

他の互換バッテリーはマキタのデザインを模している感が強いのですが、Waitleyのは独自色が強いです。製品に自信があるからなのでしょう。

新品ではありますが、底面には結構傷があるのが気になりました。

バッテリーカバーと携行用フォルダーがセットされていました。

このような付属品をつけるところが、企業として誠意を感じます。

携行用フォルダーMK18、自分の場合、バッテリーをベルトにつけて携帯することはありませんが…

もちろん純正バッテリーにも使えます。

中身を確認

互換品で気になるのは内部の基板や電圧や温度などの監視機能の有無ですね。

このバッテリーの基盤はかなりしっかりと作られています。

電池を固定する内部ホルダーと外郭にズレがなく、ピッタリと収まっています。

純正と同様にセルの電圧監視も行われる仕様のようです。

互換品の中には小さな基盤があるのみで、電圧監視が行われず、温度センサーが圧着されていないなどの粗悪品もあるようです。

基盤ナンバーは「WTL1860S-V6.5」2223 でした。最新型なのでしょうか???

驚いたのは、主要部品の上に防水用のコーティングがされていることです。純正品や日本製の互換品には見られましたが、中華製でここまで丁寧に保護されている基盤は見たことがありません(あくまでもYouTube上ですが)。

中に見えるセルはオレンジ色のリチウムイオンバッテリー、残念ながら型番は分かりませんが、中華製のバッテリーセルは最大でも2600mAまで(のものしか作ることができない)との情報があり、その場合バッテリーの容量は2並列構成だとバッテリー容量5.2Ahになります。

「サトシの趣味部屋」チャンネルさんの検証でも、5.2Ah近くの数値を出していました。

セルのカバー色から、YouTubeのTiCoS117チャンネルさんの動画内で分解していたバッテリーのセルと同じようです。

型番は「SP Li-on Cell 3.7V INR18650-2500J」Jiangsu Sunpower社製

セルのカバーが肌色に近い3000mAhの製品もあるようです。

今回購入したバッテリーは、5Ahと推測しました。

これはケースに記載された「6.0」の表記と異なりますが、中華製の互換バッテリーでは上位スペックになります。

中華製の互換バッテリーは6Ahと表記があっても大体が4Ah程度で、中にはそれをもっと下回る容量のものがあるようです。

高性能セルの製造は限られたメーカーのみ

リチウムイオンバッテリーを製造するメーカーは世界各地に多数存在しますが、電動工具メーカーにリチウムイオンバッテリーを供給する企業は少数で、大手電動工具メーカー向けには主に下記の3社が供給しています。

  • SAMSUNG SDI
  • 村田製作所(2017年にソニーエナジー・デバイスを買収)
  • LG Chem

電動工具用バッテリーには過酷な環境での使用が求められること、さらに大容量・高出力性を必要とするため、ハイスペックなセルが必要です。

最大の注意点、それは…

★★★ 互換バッテリーには互換充電器を使う

互換バッテリーの充電が原因で、悲惨な事故が発生しています。

本当に、お気の毒としか言いようがありません。

火災の原因はバッテリーだったと断定されたようです。

上の場合、バッテリーと充電器の関係は分かりませんが、特に注意しなければならないのが互換バッテリーをマキタ純正の急速充電器で充電する際の危険性です。

バッテリーセルには「1C充電」「2C充電」対応などがあって、性能が違います。

マキタ純正急速充電器 DC18RFは最大で12Aで急速充電が可能で、2C充電対応の純正バッテリーであれば(容量6Ahの電池に対する12Aの電流 → 12A÷6Ah=2C)急速充電が可能です。

しかし、純正品のような高性能セルを使っていない互換バッテリーに高電流で充電をしてしまうと、最悪の場合、発火や爆発が起きてしまいます。

リチウムイオンセルが、高負荷によってそのような状態になる動画も公開されています。

Waitleyは評価が高く、基盤に様々な監視ユニットがあるとはいえ、万が一の事態を考えるとゾッとします。

互換バッテリーは充電電流が小さい互換充電器を使って、ゆっくりと充電することが大切だと思います。

安い互換バッテリーを買ったのだから、わざわざ新しい充電器を買いたくない、充電器はこれまで通り純正品を使おう、という方も少なくないようです。

実際に純正のDC18RFで互換品を充電できたというレビューも散見されます。自己責任としか言えませんが…

私は怖くて使えません。

そこで購入したのが、互換充電器「Waxpar DC18RC」

商品ページでは4Aとなっていることもありますが、出力は3Aです。

日本法人は「株式会社サンライズ」となっていて、今回購入したWaitleyのバッテリーと同じでした。

中華製製品販売の不思議です。

価格は2,000円で、3Aでゆっくりと充電するタイプです。

ファンは付いていませんが、バッテリーと本体がほんのり温かくなる程度です。

バッテリー2つとも無事に充電完了しました。

充電が終わったら速やかにバッテリーを外す、充電は屋外で、無人では使わない、ということも肝に銘じたいと思います。