公認心理師試験 合格への勉強方法をちょっとだけ教えます

おめでとうございます、旦那さん!

私には勉強している姿をこれっぽっちも見せないで、自身初となる心理系国家資格試験を見事乗り越えました!

この記事では、公認心理師試験に向けた勉強方法を旦那目線で記します。

「勉強の効率を上げるために」といった視点で書いています。

※個人的な考えに基づきますので、あくまで参考としてご覧ください。

第3回公認心理師試験 無事合格

長いようでもあり、短いようでもあった合格までの道。

2019年9月20日にいわゆるペンギン本「公認心理師 出る! 出る! 要点ブック+一問一答」を購入したのが事の始まりでした。

買ったのはいいけれど、読んでみると初めて見る言葉や内容に、合格のハードルは相当に高いだろうと、その後の困難さを予見しました。

これを機に、ペンギン本シリーズにお世話になることになります。

私が頼りにした参考書はペンギン本3冊と心理学手帳の4冊、色々買ったけれど、他は斜め読み程度でした。

ペンギン本シリーズは、内容がよくまとまってあり分量も適切なので、とにかく読みやすい参考書です。

また、心理学手帳の巻末資料は大変有用で、脳の構造や機能局在、薬学関係などが満載です。

公認心理師を目指す方には必須のアイテムと言えます。

最大の難関が最高の助けに

別記事にも書いてありますが、自分にとって最大の困難が現任者講習会に参加することでした。

平日の参加は無理だし、すぐに定員になるし、今のオンライン講習とは段違いの受講難易度だったのです。

幸いなことに日本スクールカウンセリング協会が主催する現任者講習会に参加することができ、ほっと胸を撫で下ろしました。

平日の講習会参加が絶対に無理な自分にとって、2019年11月30日・12月1日、12月21日・22日という土日の開催は本当にありがたいものでした。

特に、東京成徳大学の田中 速 先生の講義が素晴らしく、その後、同協会が提供したオンデマンド研修動画でも大変勉強させていただきました。

田中先生は医療分野を担当されていて、先生の話を何度も聞くうちに、この分野が好きで得意になっている自分がいました。

人間最後は「好きか嫌いか」ですね。

第3回試験は医療分野が比較的多く出題されたので、自分にとっては幸運でした。

合格までの顛末記は下の記事をご覧ください。

【これで合格?】公認心理師試験 資格取得までの道

公認心理師試験の結果をちょっとだけ教えます

勉強の仕方は

  •  何(を使って)で
  •  何を
  •  どのように

座右の銘:「あれもこれも」から「あれかこれか」への思考の転換


重要語句だけ覚えても試験突破は難しいかもしれません。

関連用語や意味理解をしておかないと解答できません。

そして、試験では見たことも聞いたこともない問題が散見されました。

分からない問題に相対した時、これかな、これじゃないかなと勘が働くのは、バックグラウンドに類する記憶があることが大きいと思います。

では、過去問に取り組んだか?

答えはほぼノー

青ペン本(過去問集)を購入しましたが、1周だけでした。

過去問の重要性は多くの方々が紹介していますが、私には過去問勉強法はどうもしっくりきませんでした。

過去問に答えられない、分からないという恐れからの逃避?

また、準備万端となった段階で取り組みたいという性格が影響?

早くから過去問に取り組んでおけばよかった?

過去問勉強をしないで合格したのは奇跡?

赤ペン本に載っている過去問には取り組みましたが、それはあくまで出題問題の一部なので、これに答えられたからといって安心はできません。

本試験では「2つまでは絞り込めるんだけれど知識が足りずに最後の選択ができない」という悔しい思いをいくつもしました。

やはり、知識量は大切です。

参考書選び

重要:参考書は相性が良いものを選び、自分のパートナー・アドバイザーとする

私の場合は、次のようにしました。

赤ペン本をパートナーに、緑ペン本をアドバイザーとして、この2冊に焦点化

緑ペン本は赤ペン本の内容を更に詳しく解説してあり、勉強の最中に生じる疑問にも応えてくれました。

なお、補佐としての心理学手帳という扱いでした。

集中しようと決めた分野に的を絞って繰り返し覚える

試験対策として重きを置かない領域はブループリントの出題%と、自分の不得意領域を勘案して決めました。

230点中6割の138点以上が求められる試験のため、得点率7割を目標とし、勉強に重きを置かなかったのは次の領域です。

  • 11.心理データの分析を行う様々な手法
  • 12.テスト理論
  • 13.統計に関する基礎知識
  • 14.統計的仮説検定
  • 15.確率分布、標本分布

重要:あえて勉強しない分野を絞るということは大切

本来6月に実施される試験が12月となって、半年間勉強の機会が増えたのだが、そうは問屋が卸さない。

コロナ禍にあって仕事上の悩みやストレスが格段に増えている時に、公認心理師試験に気持ちを向ける余裕は自分にはありませんでした。

そんな中、勉強に傾注するきっかけとなったのは、前述の日本スクールカウンセリング協会のオンデマンド講義でした。

車の中で音声を、布団に入って動画を見ることが日課に

今はYouTubeで「プロロゴス」「聞き流し~」シリーズのような動画がアップされているので、利用してみるのもいいかもしれません。

重要:目と耳で繰り返し覚え、それを本で確認する

定着しそうになった知識をペンギン本で確認、ペンギン本は「各章を集中的に取り組み、3日間でチェック・読了のサイクル」をひたすら繰り返しました。

見る見るうちにペンギン本は汚れて折れて、自分だけの参考書になり、パートナーとしてどんどん愛着が増しました。

これからも、何か困ったときにはこの赤ペン本を真っ先に開くでしょう。

重要:ラベリングは手書きにすることで愛着増、手作り感、オンリーワン

米国訓練研究所(NTL)ラーニングピラミッド

簡単に説明すると、どのような勉強方法が、より定着を図れるか、という研究です。

この研究結果には異論反論がありますが、私はなるほどと腑に落ちました。

ご覧のとおり、人に教えれば(Teaching Others)学習の定着力が最大限上がるとされていますから、妻の迷惑を顧みずに説明を聞いてもらいました。

通勤の際には講義の音声を聞いたり、自分で出題して、それに解答をしたりしました。

対向車からは「何か独り言を言いながら運転する変な人」に見えたかもしれません。

重要:人に教えることが定着への早道 説明の練習をする

これは、本当にオススメです。

青色の蛍光マーカーを使ってチェック

記憶の際には青色が効果的であることを耳にしたからです。

重要:マーキングは青色で記憶力アップ

自らの経験を蓄積する

Gルートは臨床経験が豊富なので、1問3点の事例問題の解答には有利だと言えます。

日常の事例に対して「試験対策として学習してきたことを当てはめて考える癖をつける」ことが有効です。

重要:臨床経験を大切に ただし、解答の際は現場感覚はほどほどに

現場感覚を持ち込みすぎると「一般的には○○だけど、現場ではありえない」との思いが強く出てしまい、私も数問間違えてしまいました。

事例問題は3点のため、特に注意です。

最後は神頼み

霊験あらたかな鹽竈神社の「合格御守」です。

鹽竈様は我が家の守り神です。

毎年、お参りとご祈祷を欠かしません。

試験会場には合格御守と願が掛けられた鉛筆を持参しました。

重要:祈祷して心を穏やかにすること 信じる心を大切に

神様は嫉妬すると言われますから、複数の神様に祈祷するのはお勧めしません。

第5回目を受験される皆さん、ご武運を祈念いたします。