ロレックスを愛おしく優しく洗おう[サブデイト・ディープシー・ヨット3兄弟]画像たっぷり

これまで、ロレックスの洗浄は入れ歯洗浄剤「ポリデント」で行ってきた。洗浄の頻度は高くなく、汚れが目立ってきたらする程度だった。効果は一目瞭然で、くもりが取れてスッキリするのが気持ちよかったのだが…

【ROLEX】サブちゃんをピカピカに SUBMARINER CLEAN-UP

ロレックスのステンレスは特殊

ロレックスのステンレススチールモデルは「SUS904L」という特殊な鋼材を使っている。

そもそも、ステンレスは鉄を主成分としクロムを合わせた合金でさびに強い合金。生活のありとあらゆるところで欠かせない役割を果たしている。

腕時計で最も幅広く使用されているのは「SUS304」
これは、加工がしやすく、低コストであることが特徴。

高級時計に使用されているステンレススチールは医療器具にも使用されている「サージカルスチール」と呼ばれる「SUS316L」
これは、肌に優しく、金属アレルギーが出にくいことが特徴。

ロレックスはさらに上のスーパーステンレススチールと呼ばれる「SUS904L」を使用している。

これは、主に航空宇宙、化学産業で使われている特殊な素材。加工が難しくコスト高のため、ロレックス以外のブランドは使用していない素材だったが最近では徐々に採用が増えているらしい。

  • ジラール・ペルゴ(スイス)
  • ジン(ドイツ)
  • ボールウォッチ(アメリカ)

以上の理由から、ロレックスのステンレススチールはポリデントの影響を受けないのであろうと考えていた。

コンビモデルの洗浄

しかし、問題はヨットマスターである。

116621はベゼルとブレスレットにエバーローズゴールドが採用されており、ポリデントはさすがに少々気が引ける。

くすみやシミなどの万が一があったら、目も当てられない。

MEMO

エバーローズゴールドはロレックス独自の名付けで、一般的にはピンクゴールドと呼ばれる。ピンクゴールドは金に銅を混ぜて作るもので、独特の色味が素敵だ。だが、銅は錆びたり変色しやすいために、ピンクゴールドは色あせしやすいというマイナスの特徴を併せもつ。

ロレックスが2003年に特許を取得し、2005年に発表したエバーローズゴールドは、これまでの配合にプラチナを含有させて、赤みを抑えた上品な色味と変色しにくい特性を獲得した。

プロジェクトの立ち上げ

サブデイトとディープシーはポリデント、ヨットは中性洗剤というのはどうも面倒くさいので、3兄弟を一気に洗うべく次のプロジェクトを立ち上げた。

「我が家の3兄弟を愛おしく優しく洗おう!」

とはいっても、何も特別なものを用意するわけではない。

ロレックスも時計の洗浄について以下のアナウンスをしている。

ロレックスのお手入れ
時計の洗浄とクリーニング

時計の輝きを保つために、時折柔らかい布で拭いてください。また、ケースとメタルブレスレット(レザーストラップ除外)は石鹸水と柔らかいブラシで洗ってください。金属製のブレスレットを備えたロレックスの時計にとって、水(海水も含む)は自然な要素です。

プロジェクトとは大げさだが、3兄弟の価格を考えればプロジェクトに値する。

使う薬剤と機材は以下のとおり(やっぱりちょっと大げさだな…)

私は「ロレックス洗浄キット」と命名した。

  • 中性洗剤:洗車用 Wilsonの泡仕立てシャンプー
  • 刷毛:カインズのホビーブラシ15ミリ
  • 100均の蓋付きトレイ
  • マイクロファイバークロス
  • 使い捨てクリアパック(フルーツパック)

手順は次のとおり

  1. リューズの確認を怠らない。
  2. カップに洗剤と少量の水を加え、刷毛で泡立てる。(やっぱり、匂い、泡立ちが最高だ)
  3. 車のエンブレム洗いと同じで、シャカシャカと優しくブラッシング。
  4. 水で洗剤を流す。
  5. マイクロファイバークロスで水分を拭き取り、トレイ上で乾燥させる。

洗浄中

サブちゃん(116610LN)の洗浄中

サブちゃんを洗っただけで、こんなに汚れが…

ディプちゃん(116660)の洗浄中

ディープシーはエクステンションが複数装備されており、忘れずに洗うことが必要だ。

裏蓋のチタンがこの時計の特殊性を表現している。

2つ洗った後の洗浄液、更に汚れが増している…

ヨットちゃん(116621)の洗浄中

エバーローズゴールドは傷が入りやすい。

カインズのホビーブラシは適度なコシと柔らかさで、まさに最適。

刷毛の金属部分は養生テープでカバーしている。

3つ洗った後の洗浄液、相当に汚れているのに驚く…

3つ洗い終わった。泡も滴るいい男と女だ!

洗車にも負けず劣らず、時計の洗浄も本当に楽しい!

おまけ

防水時計といえばGショックだ。

我が家のGは俗称スピードモデル(映画 スピードで主人公のキアヌ・リーブスが自分の持ち物を使っていた)で、200m防水。

ついでに洗わない手はないということで、シャカシャカと洗浄。

4つ洗い終わった洗浄液、こんなに汚れていたんだな…

ロレックス3兄弟にちょっと違和感あるスピード君。

泡洗浄後のすすぎ

弱めのシャワーを当てながら、刷毛で細部にある洗浄液を流す。

手触りが「キュキュッ」とするのが心地よい。

水分除去と乾燥

すすいだ後の水分をマイクロファイバークロスで丁寧に拭き取る。

新顔パルサーは洗えないけれど、お気に入りということで特別出演。

乾燥後にディスプレイボックスへ

完全に乾燥させてから、ディスプレイボックスへ移動。

綺麗サッパリした3兄弟

3つのロレックスを眺めると、これらに出会えたこと、そして自分のものにできた奇跡に感動を覚える。

ちょっと反省

素手で洗浄作業をしたのだが、洗車時に使うニトリルグローブを付けるとさらに良かったと反省した。

とはいえ、最高に幸せで楽しいひと時だった。

長い記事を最後までご覧いただき、ありがとうございました。