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アルミ製ブレーキキャリパーカバーの安全性と車検について

ブレーキキャリパーカバーは足元をスポーティに見せる人気のドレスアップパーツですが、ネットを見ていると「危険だ」「車検に通らない」といった意見も少なくありません。

実際に筆者もそうした声を気にしつつ導入しましたが、結論から言えば正しく選んで確実に取り付ければ問題ないと感じています。

車種別専用設計でアルミ製+ステンレスフック+ナット固定タイプ

私が使用しているキャリパーカバーはアルミ製で、さらにステンレス製のフックとゆるみ止めナットを用いてがっちりと固定しています。

1個ずつ専用袋に入れてある
日本語マニュアル、予備のボルト類、簡易工具が付属 8mmレンチは精度の高いものを別途用意したい
耐熱性・耐水性・耐候性のある立体的なシール デザインは柔軟に対応可 ※数か所、気泡の混入が気になった
前輪用(上)と後輪用(下)装飾のゴム部にはラバープロテクタントを吹き付け
純正のキャリパーにフックを嵌合させ、上部と下部の両側から締め付ける構造
フックはステンレス製

取り付け後に走行してもがたつきは一切なし。熱にも強く、安心感があります。

これに対し、危険だと言われるカバーの多くは、

  • ABS樹脂製で熱に弱い
  • ステーや両面テープなど簡易固定といった製品です。これらは確かに振動や熱で外れたり、ブレーキに干渉したりするリスクがあるため「危険」と言われても仕方がないでしょう。

車検は問題なし

キャリパーカバーはブレーキそのものの構造や性能を変えるものではないので、構造変更申請は不要です。

車検で見られるのは「干渉していないか」「脱落の恐れがないか」といった点ですが、筆者のようにしっかり固定していれば特に問題はありません。

実際、私も「大丈夫だろうか」と不安でしたが、構造を理解すれば納得できます。

むしろ両面テープのスポイラーの方が危険?

比較して感じるのは、両面テープで取り付ける大型リアウイングやスポイラーの方がよほど危険ではないかということです。

走行中の風圧や振動で剥がれる可能性があり、万が一脱落すれば後続車に直撃する危険性すらあります。

見た目の派手さに比べると、アルミ製でしっかり固定されたキャリパーカバーの方が、むしろ安全性は高いと感じています。

補足:ボルトとナットについて

本キャリパーカバーの固定に M5サイズのボルトやゆるみ止めナット が使われています。

ここは安全性に関わる部分なので、少し詳しく解説します。

M5ボルト・ナットの特徴

  • 呼び径:5mm
  • 一般的なピッチ:0.8mm
  • 標準的な強度区分:8.8(強度区分により引張強度は異なる)
  • トルク目安(8.8級、ドライ状態の場合):4.9 N·m 前後

※実際にはナットに「ゆるみ止め加工(ナイロンナットやスプリングワッシャーなど)」を組み合わせるなどの振動対策が必須です。

キャリパーカバー固定での注意点

  1. 強度確保
    ・M5でも固定箇所が複数あれば十分な強度を発揮できる。
    ・ただし、材質が「鉄(ステンレス)」か「アルミ」かで強度は変わりる。
  2. ゆるみ防止
    ・走行振動でのゆるみを防ぐため、ナイロンナットやスプリングワッシャー、ゆるみ止め剤(例:ロックタイト)を使うと安心。
    ・定期的に増し締めチェックをすることで安全性を高める。
  3. 熱影響
    ・キャリパー付近は高温になります。ナイロンナットは耐熱限界(約120℃)があるので、金属ナット+スプリングワッシャーステンレスのゆるみ止めナットの使用が適当。

補足:緩み止めナットの再利用とボルト交換の要否

緩み止めナット

  • ナイロンナットの場合 → 熱や締め付けで「ナイロン部分」が摩耗・劣化するので 基本は使い捨て。再利用するとゆるみ止め効果が大幅に落ちる。
  • 金属のセルフロックナット(例:セレーション付き、オールメタルナット) → こちらも 再利用で摩耗するため使い捨て推奨

ボルトの扱い

  • 一般的な機械構造では、ナットを交換してもボルトはそのまま使えることが多い。
  • ただし、自動車の場合は「熱・振動・繰り返し荷重」にさらされるので注意が必要。

ボルトを交換すべきケース

  • ねじ山に摩耗や変形、かじり(ガリ付き)がある場合
  • 強度区分(例:8.8や10.9)に対して過トルクで締め付けた履歴がある場合
  • 錆や腐食が見られる場合

ボルトを再利用してもよいケース

  • ねじ山がきれいで、手でナットを回してもスムーズに入る。
  • 規定トルクで締めたのみで、オーバートルク歴がない。
  • サビ・変形がない。

実用的な判断基準

  • ナットは 使い捨て(必ず新品)
  • ボルトは 点検して異常なければ再利用OK
  • 不安なら ボルトも一緒に交換する方が確実(M5程度なら費用も安価)

個人的なおすすめは「ナット交換のタイミングで、ボルトも数回に1回は新品に入れ替える」です。

安全系パーツはケチらないという方針にすると安心できます。

ブレーキパッドの交換時にはキャリパーカバーは取り外さなければなりませんが、その際は両方交換するように予備のボルトとナット、緩み止め剤を用意しています。

装着後:ドレスアップとしては最強クラス

「おしゃれは足元から」とよく言われますが、車も同じです。

元のキャリパーに被せる構造上、ブレーキローターに比べてキャリパー部が大きすぎる(特に後輪は)のは違和感がありますが、タイヤとホイールの黒周りに赤の差し色が見えるのはとても素敵です。

もちろん、ブレーキ性能が向上するわけではありませんが、筆者の場合はこれ以上のブレーキ性能は必要ないので、「あくまでもドレスアップ」と割り切ればこんなに素敵なアイテムはないと思います。

ネット上には「純正を買えずに貧乏丸出し、恥ずかしい」という意見も散見されますが、それであれば他の非純正パーツも同じこと。

ガッチリ固定されて脱落の心配がないのであれば、あとは個人の主観の範囲で楽しんでいることですから付けるも付けないも自由ということだと思います。

まとめ

  • 危険なのは「樹脂製+簡易固定」の粗悪品
  • アルミ製+ステンレスフック+ナット固定なら安全性は十分
  • 車検も基本的に問題なし
  • 両面テープのリアウイングの方がむしろ脱落リスクが大きいと思われる

ブレーキ周りは命に関わる部分なので、素材と固定方法にこだわることが絶対条件だと改めて実感しました。

私は定期的にナットのゆるみや全体のガタつきをチェックしながら、安心してドレスアップを楽しんでいます。

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