今回、旦那が取り付けをチャレンジしたレーダー探知機は「S363si」というモデルで、2011年から製造されていたユピテル製のレーダー探知機です。
新型クラウンについてはこちらをご覧ください。
【220クラウン】 2.5 RS Advance 長文レビュー
7年間使っていたレーダー探知機
「S363si」は200系クラウンアスリート(GRS204)に乗る2012年から7年間使っていました。
7年の間に、ファームウェアを1.03(これが最終)までアップデートし、GPSやコンテンツデータは2013年に更新し、その後不具合なく愛用していました。
アップデート用のコンテンツデータは有料です。
ユピテルは他のメーカーと違って、コンテンツの精度が段違いだそうで、その取得と検証には相当投資しているのでしょう。
アップデートは「年間プラン」か「35日プラン」から選び、PCを介してマイクロSDカードによって行います。
当然の如く、アップデートしない限り、新しい道路や取締ポイント、制限速度などは適用できませんから精度が落ちてきます。
2013年にアップデートした後に5年間更新しなかったのは、それほど遠乗りすることもなく、勝手知った道を走ることから大きな必要性を感じなかったからです。
新型クラウンにレー探を付けたい
しかし、新型クラウンを買ってからというもの、走りの良さと燃費の良さによって、休みといえば出掛ける生活に変わりました。
遠出も多くなったので、知らぬ道での取締には注意したいところ。
先日、青森に出かける用事があって、高速道路を走っていたら、最高速度120キロ試験区間が岩手県にありましたし、岩手県はオービスが多いので注意して走行しました。
それに加えて、クラウンのナビはアプリが使えるようになっていて、「オービスマップ」を起動していました。
確かにそのアプリ、オービスが近づいてくると警告は発してくれますが、いま一つ危機感がないというか、あっさりした警告なので、「んっ?なになに?」と思っているうちに通過する、ということもありました。
やっぱり、警告は警告として丁寧に分かりやすく伝えてくれるレーダー探知機の必要性を強く感じました。
新規購入かリユースか、大いに悩む
まず、新型レーダーかS363siをリユースかで悩みました。
ネットでは「数年前のレーダーでは殆ど役に立たない」というような意見も散見されました。
レー探の大手は3社、「ユピテル」「セルスター」「コムテック」が挙げられます。
その中でもユピテルの誤作動の少なさは評判のようです。
そこで候補に選んだのは、「Yupiteru GWR503sd」と「OBD12-MIII」のセット(Amazon:26,531円)でした。
一方で、「S363si」をリユースするにはちょっとした工夫が必要となります。
- シガーソケットアダプターは前車に付けっぱなしで手放した
- 内蔵充電池は役に立たないようになっている
- 電源をどこからどのように取るかが問題
費用は概算で5~6000円程度でしょうか。
2万円の差をどう見るかですが、マップはカーナビを見るのでGWR503sdのフルマップ表示はいらないし、OBDⅡ接続(設定はマツダ車用)による表示は220系クラウンの場合、ハイブリッド状況や出力などが未対応で表示不可のため、魅力半減。
自分でケーブル類を設置する作業もぜひ行ってみたい…今回は、リユースを選びました。
- 白黒液晶の表示がシンプルでとても気に入っていた
- 新型クラウンの内装に溶け込むようなデザインが良い
- ボールジョイントにより角度調整が自由自在
作業開始
本体の充電池交換
内蔵充電池は、ROWAからCL50(1,789円)という製品が出ていて、バッチリ使えました。
前に、勝手に設定が戻ったりしていたのは、バッテリーが切れていたためだと思われます。
電源取り出し
電源はヒューズボックスから取ろうと思いました。
しかし、ヒューズボックスが閉まらなくなる問題や、アースの場所の問題があり、却下。
そして、次に考えたのが車内電源ソケットから電源を取り出すアダプター(1,350円)を使う方法。
クラウン専用ではありませんが、10ピンコネクタを利用し、常時電源、イグニッション、イルミ、アース、車速(パルス)、パーキングが取れます。
私が買ったのはダブルキボシタイプで、後々の増設等にも対応できるもの。
じつはこれ、170系シエンタ用として売られていたものでしたが、汎用であることに変わりはないので人柱として購入しました。
結論からいうと、全く問題ありませんでした。(クラウンでは、車速とパーキングは取れないかもしれません)
電工ペンチ
これに、キボシをかしめるための電工ペンチセット1,500円が必要となります。
さて、レー探へ一次側(車側)から電源を供給するためのケーブル(本体に挿入するソケットが同形状)が必要です。
ユピテルの「OP-4」という製品がありますが、セルスターのレー探用のケーブル「RO-103」(821円)も同じソケットで互換性あるかも、しかも安いしオスのキボシも装着済み、こちらも人柱として購入しました。
結論からいうと、全く問題ありませんでした。
アース側に付いているクワガタ端子はオスのキボシに交換装着して電源取り10ピンコネクタから伸びるアース端子(メス)に接続。
キックカバー取り外し、電源カプラー装着
パーツの準備ができたら、いよいよ装着作業です。
キックカバー&サイドステップのプラカバーをはずします。
はずし方はとても簡単で、指をコジ入れてツメで止まっている箇所を軽く上に引っ張るだけです。
青いストッパーの両端を指で挟むと白いカバーを外すことができます。
このカバーはさらにマジックテープで止められています。
写真下の黄色いコネクターの真上にあるコネクターの上にある10ピンのコネクターに奥側から電源取りコネクターを差し込みます。
ノッチが付いている方が左側になるように縦に差し込みますが、見えない作業になるので少々大変でした。
あとは、コードをまとめてキックカバー内に納めます。
10ピンコネクターさえハマれば、非常にスマートな電源取りとなりますし、見えないからこそ見た目も最高です。
レー探だけではもったいないので、他に何か電装品を付けたい欲求に駆られます。
コードを束ねたり、防音・防振には「テサテープ」がおすすめ。
音が気になる部分に巻きつけると効果的です。
1本持っておくと大変便利に使えます。
前車クラウンでは、インパネを外してありとあらゆるコードをこれで結束し、パーツの合わせ部分にも貼り付けて防音処理をしました。
類似品(ロール内側に「tesa」と印刷なし)はテープの粘着剤のベタつきが強いので注意してください。
本体の装着
装着場所はダッシュボード右端、斜めに角度がある場所です。
ケーブルはモールゴムに軽く押し込むだけで中に入り込んでくれます。
貼り付ける所は消毒用エタノールで丁寧に脱脂をしてから、粘着テープで貼り付けます。
この粘着テープは中性洗剤で洗うと粘着力が回復するタイプで、剥がし跡も付きません。
ただし、絶対的な粘着力はないので、本体を付けずにベースを一晩安定させました。
ちなみにベースは角度を考えて、通常とは逆向きにしています。
コンテンツデータの更新
「S363si」は7年前の機種でありながら、データを最新の状態に保つことができます。
これがなかったら、早々に手放していたことでしょう。
35日間(実質2ヶ月分)はデータをダウンロードできるプラン(972円)に加入して更新をかけました。
これで、GPS情報を基に、警戒エリア内やオービス等をアナウンスしてくれます。
さて、気になる価格は6,432円となりました。
みなさん、どうでしたか。
しばらく使っていなかったパナソニックのシェーバーと自動洗浄機もリユースを始めました。
さらに、側面のゴム部分が加水分解を始めたマイクロソフトのブルートゥースマウスもカーボンシールを使って復活させました。
使えるものは、メンテナンスして天寿を全うさせるということが大切だと思わされます。