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便潜血検査が陽性になった旦那の大腸内視鏡体験記

年末年始の最悪の体調のもとに健康診断を受診した旦那。尿糖が陽性となり体質改善に取り組んでいましたが、今度はなんと便潜血検査が陽性との通知が来ました。かなり落ち込んでいましたが、善は急げと早速胃腸科を受診しました。

旦那への新たな試練

尿糖陽性の発覚から数週間、順調に体重を減らし、血糖値測定にも余念がなく、食生活も見事に改善している旦那。

ストイックに取り組むところは流石だと改めて感心させられます。

そんな旦那へ新たな試練が舞い込みました。

ここからは、旦那目線でその一部始終を公開します。

一通の親展通知

職場に行くと、一通の親展封書が机上に置かれていました。

「予防医学協会」から

健康診断の結果だな、と分かりましたが、封書の厚さがかなりあります。

なにか引っかかったかな、と嫌な予感を持ちながら開封しました。

目に飛び込んできたのは、

大腸がん検診 便潜血検査2日法 2日とも+

つまり陽性 との判定でした。

尿糖陽性に続いて、便潜血も陽性か…この体、どうなってしまうのか…

いや、体の不調のサインが分かったと前向きに考えよう!

胃の内視鏡検査でお世話になった先生の所へ検診結果を持って行きました。

診察

受付で検診結果を話し、待合室で待機しました。

程なく呼ばれ、診察室へ入りました。

先生:何引っかかったのや?

旦那:便の潜血検査が陽性になりました。

先生:あらららら… ところで胆のうも取ったの?

旦那:胆のうポリープが1cmを超えたので取るように勧められ、全摘しました。

先生:さて、(内視鏡を)何時入れる?

旦那:今日っていうのは可能でしょうか。できれば早くしていただきたいのですが…

先生:朝食はどれくらい食べたの?

旦那:トマトジュースだけです。

先生:だったら、大丈夫だよ。今からだと、3時ころにはできるかな。

旦那:ありがとうございます。よろしくお願いします。

予想外に、本日検査をしていただくことになりました。

すぐに処置室で血圧や脈の測定を行い、待合室に案内されました。

下剤との格闘

大腸内視鏡の検査は、前処置が大切です。

便が腸内に残っていると、観察の際に邪魔になるわけです。

下剤というのは、今回の場合、経口腸管洗浄剤となります。


参考
モビプレップEAファーマ株式会社

  • 便が透明(カスがない状態)になるまで決められた手順を繰り返し、便の状況をチェックしていきます。
  • この溶液は2L入っていて、コップ1杯を10~15分かけて飲み干すこと2回、その後水を1杯というサイクルを繰り返します。
  • 1L飲んでも便意が来ない場合は一旦ストップでナースコールとなります。

味はポカリ系というか、決して薬臭いわけではないのですが、はっきり言って不味いです。

始めの内は普通に飲めるものの、1Lに近づく頃から飽きるのと美味しくないのとで口に運ぶのが苦痛になります。

私の場合は2サイクルを過ぎる辺りから便意が来るようになり、その後、頻繁にトイレに行くことになりました。

あとコップ1杯分を残したところで終了となりましたが、トータル4時間、トイレの回数は20回くらいでした。

何度も排出するので、肛門がうっ血して痛くなりました。

やはり、大腸内視鏡はこの前処置が大変だということがよく分かりました。

  • 何度もトイレに行きますので、ベルトやボタンを外すのがとても煩わしくなります。
  • 大腸内視鏡検査の際は、ジャージパンツを強くおすすめします。
  • あとは、便座を拭く除菌シートもあると良いです。
  • 除菌シートは水に流せるものを。ペット用の流せる除菌シートもいいかも。

内視鏡検査

検査室に案内されると、看護師さんが待っていました。

紺色のナイロン製の大きめのトランクスを渡され、着替えるように言われます。

看護師:下、全部脱いで、これに着替えてください。穴が空いている方がおしりの方になります。

次に、皮下注射です。

看護師:この注射、痛いんだよね。緑内障や前立腺肥大って言われたことは?喉が渇くよ。

抗コリン剤の注射はこれまで何度か打ちましたが、やはり痛いです!

重っ苦しい痛みといいましょうか。

診察台に横になり、体育座りの格好をします。

看護師さんが肛門付近を拭いてから、ジェルを塗ります。

程なく、先生が検査室に入ってきました。

先生:じゃあ、始めるよ、よろしくね。

旦那:よろしくお願いします。

内視鏡がスーッと入ってくるのが分かりました。

痛みはありません。

先生:上手な人がすれば、痛くないから、心配しないでいいよ。大腸が大きく曲がっている所を丁寧にしないと、人によっては痛みが強く出るんだよ。

その他、先生の武勇伝を聞きながら、こちらも答えながら、カメラが奥へと入っていきます。

先生は、30年以上前から内視鏡検査を導入し、がんの発生率を大幅に減少させたパイオニア的な方です。

内視鏡を進めていく時、痛みはありませんが、お腹が張ったような違和感はあります。

私が見たところ、腸の内壁はほぼきれいで、1箇所を除いて気になる箇所はありませんでした。

気になる1箇所とは、S状結腸にあるポコッとした膨らみです。

先生:ポリープだね。このまま切りますから。出血したり、穴が開く穿孔の危険性もあるけれど、上手くやりますからね。

大腸ポリペクトミー(内視鏡的大腸ポリープ切除術)の開始です。

先生の手技により、ポリープをワイヤーで挟み込み、あっという間に焼き切りました。

検査と同時にポリープ切除ができるがすごいところです。

ポリープの切除が終わり、内視鏡を体外に出しました。

看護師さんが清浄してくれ、検査及び手術終了です。

すぐに起き上がり、先生の説明を聞きました。

先生:ポリープは6mm、S状結腸のココにありました。きれいに切除したから心配ありません。一応、組織検査をしますから、2週間後に結果を聞きに来てください。

旦那:先生、ありがとうございました。去年の胃の内視鏡といい、今回といい、先生の手技の素晴らしさに感服しました。

着替えて、廊下で待つように言われました。

まだ、何かあるようです。

内視鏡検査後の処置

看護師さんに呼ばれ、次の処置を告げられました。

看護師:大腸ポリープを切除したので、止血のために点滴をします。

別室に通され、ベッドの上に仰向けになって点滴を受けながら、生活上の注意を書いた紙を見ながら説明を聞きました。

30分ほどの点滴でしたが、ココで問題が。

下剤の効果がまだ残っていて、点滴中に腹がゴロゴロ言い始めてしまいました。

ご存知のとおり、下剤よる便意は我慢ができません。

点滴を受ける前に、トイレに行っておくことは絶対に必要です。

点滴の最中に先生が来てくださり、

先生:ご苦労さまでした。何か気になるところはありませんか。2週間後にまた来てくださいね。

これで、検査と手術の一切が終わりました。

最後に、止血用の錠剤2種類を2日間飲むように言われました。

今回の治療について

午前11時から午後4時までかかりましたが、その日の内に検査をしてもらえたことが何よりありがたい。

先生も検査中に、おっしゃっていました。

先生:皆さんも色々と忙しいから、できる限り要望に答えたいと思っています。

すばらしい!

不安を持ったまま何日かを過ごすのは精神衛生上よろしくありません。

3割負担で、21,410円でした。

大腸ポリープを放置すると、長い時間をかけて大きくなり、癌化の可能性が飛躍的に高まると言われます。

大きさ ~5mm 6~9mm 10~19mm 20~mm
癌の含まれる率 0.6% 7% 24.6% 35.8%

私のポリープは6mmでしたから、組織検査の結果が分かるまで安心はできません。

切除したポリープが悪性であった場合、治癒切除であったかどうかを判断し、悪性であった場合、治癒切除であったかどうかを判断することになります。

ポリープの切除が完了した場合、その後の大腸癌のリスクは1/2~1/3となるそうです。

以前、胆のうポリープも1cmを超えて癌化の可能性が高まったから全摘をしました。

良性のポリープで一安心でしたが、今回も同様の結果を願います。

組織検査の結果

およそ大腸内視鏡検査とポリープ切除から2週間が経過しました。

切除したポリープの組織検査を聞きに病院に行きました。

程なくして呼ばれ、先生からは…

あのままほっとくと癌になる可能性があるポリープだったよ。

まだ癌になっていない状態だったから心配はいらないよ。

早く見つけられてよかったね。

良性の腫瘍製ポリープ(腺腫)とのことで、ホッとしました。

しかし、便潜血検査でこのポリープが見つかるきっかけがなかったらと思うと、恐ろしささえ感じます。

1cmを超えると癌化の可能性が高まるので、本当のこの時期に見つかってよかったと思います。

年に1度は内視鏡検査をしたほうが良いとのことで、毎年2月に検査を受けることに決めました。

検診の大切さを痛感

今回の検診は年末年始の暴飲暴食の結果を示す、最悪の状態での数値でした。

尿糖や空腹時血糖値、体重、肝機能、そして今回の便潜血陽性と一時はどうなることかとたいへん落ち込みましたが、これを機に生活改善を目指すこととなりました。

尿糖、体重、血圧、血糖値、食事内容、健康情報の記録を続けました。

体重は1ヶ月で6kgの減量に成功しましたが、それは食生活と運動のバランスを十分に整え続けた結果です。

減量を第一とせず、生活の質を改善を目指したしたのが非常に良かったと思います。

次の生化学検査は献血です。検査結果がとても楽しみです。

検診は自分の生活を見直し、その後の人生を変えてくれるきっかけになります。

その結果に一喜一憂せず、きちんと受診し、対策を講じることこそが、今後の人生を豊かにする唯一の方法なのです。