我が家のサブ機としてまだまだ現役のX230の延命対策です。
X230はフリマを中心にいまだに出回っているノートPCです。サブ機としてとても使いやすい機種なので、この記事を参考にして使ってみてはいかがでしょうか。
- 発売年:2012年
- CPU:Intel Core i5 3320M(2コア4スレッド、2.6GHz)上位CPUに換装不可
- メモリ:4G メモリスロット2
- SSD:120G SATAⅡ
執筆時点で12年前のPCです。もう骨董品のようなスペックではありますが、このPCを愛用し続けているファンの方は多いようで、私もその一人です。
なぜ手放せないのかって?
それはThinkPad伝統のキーボードの素晴らしさにあります。キーの落ち心地や独自のトラックポイントの操作性、堅牢性、ノートPCのキーボードとして多くのユーザーに信頼され愛用されています。
12年前のPCですからスペック不足は否めません。軽いドラクエベンチでは快適以上の結果が出ますが、バリバリの重いゲームが動くことはなく(使おうとも思いませんが)、プログラムの際に使うVisual studioはサジェスト機能を切るなどの軽量化をしないと重くて使い物になりません。
とはいうものの、文書作成やネット閲覧などについては現在のPCと比べて多少もっさりするという程度なので、出歩いた時にカフェでブログ記事を書いたりプログラムを手直ししたりといった場面での快適性をもう少し向上させればまだまだ現役で使える、いや使いたいと思うのです。
X230を多少なりとも改善する場合の要点をまとめました。他のPCでも応用できる点はあると思いますので参考にしていただければ幸いです。
元々のメモリは4Gバイトです。本機を購入した時に8G(4G×2)に増設していました。特に不満はなかったのですが、リソースを見ると結構目いっぱい使っていることが分かっていましたので、とりあえず最大の16G(8G×2)にしてみました。
新しいPCを購入するまで動画編集も(ダメ元で)やってみようと、サイバーリンクの「PowerDirector 2024 Ultimate Suite」を買っておくことにしました。そのような時にメモリ16Gが役立つことになるのでしょうか?
さすが、16Gです。機械より人間の気持ちに余裕と錯覚をもたらしてくれます!
元々120GのSSDが付いていましたが、現在はキオクシア(KIOXIA) 内蔵 SSD 480GBに換装しています。信頼の日本製です。記憶媒体の不具合は突然やってきますから、長期的な記憶が必要なものほど信頼性の高いものを使いましょう。
残念なことにX230はSATAⅡ(3Gbps)なので、SATAⅢ(6Gbps)のSSDの性能を生かしきれません。しかし、高性能なものを使わない手はないのでこちらをインストールしています。(※このSSDが気に入ったので、1TのタイプをPS4の内臓SSDとして使っています)
この換装は効果絶大ですね。SATAⅡの上限はあるもののSSD自体の速度が段違いなので、全体的にパワーアップが図られました。
起動、ウインドウ(プログラム)の切り替えがキビキビと動作し、1つ上のPCに生まれ変わったと思いました。
本記事はこちらが本題となります。
バッテリーはノートPCになくてはならないパーツです。
購入した時の状態は、すでに充電回数が100回を超えていて、設計容量の80%以下の実容量でした。最近、バッテリー駆動しているとすぐに休止モードに移行するようになり、調べてみると実容量が設計容量の半分を切るようになり「不良」の警告が出ていました。
これでは外に持ち出してノートPCらしく使うことができません。まさに存在意義が失われてしまう瀬戸際なので、急遽バッテリーを交換することにしました。
元々ついていた純正バッテリーは6セルではありますがSANYO製の構成のセルを使用して5200mAhの設計容量に対して、売っている互換バッテリーは同じ6セルでも4400mAhがほとんどです。
これでは2時間も持たないかもしれない、9セルタイプを買うしかないな、と考えて、グローバルスマートさんの9セル 7800mAhを購入しました。セルの製造元はSANYOでした。
考えようによっては12年前のノートPCに適合するバッテリーがあること自体に感謝しなければならないわけで、3時間ほど運用できさえすれば恩の字と考えましょう。
元々の液晶は青っぽく色に深みが感じられない「安っぽい」ものでした。さらに視野角が狭くて非常に見づらい。
これを互換品のIPS液晶に交換しました。色温度が低くなり、暖色系の色味が強くなりましたが、目に優しいことと視野角の広さが良いです。
液晶の交換と聞くと難易度が相当に高そうですが、X230の場合はとても簡単に交換できました。MacBook Proのバッテリーとスピーカー交換時に液晶のコネクタを破損し、画面がイってしまったことを考えると驚異的な簡単さです。
万人に勧められる作業ではありませんが、画面の良し悪しはノートPCを長く使うには大切な要素です。
ソフトウェアや設定での向上については、下記の記事で紹介してありますのでご覧ください。
Windows11の高速化 パフォーマンスアップ対策 まずは4つだけX230を含むThink Pad系は分解マニュアルまで公開されているほど分解性が高く、改造するには何かと助かります。Macなどはメモリ増設も不可能ですし…このような視点でPCを選ぶのは後々助かるかもしれませんね。