そもそもポータブックとは
ポータブック(PORTABOOK)はキングジムが2016年2月に発売したポータブル機
キングジム Portabook XMC10
Windows 10を搭載し、使いやすさと携帯性を両立したモバイルPCです。持ち運び時にはA5サイズの手帳とほぼ同じコンパクトなサイズになり、使用時には大きく開いてフルキーボードで快適に文字入力ができます。また、約830gと軽量なボディにHDMI端子やVGA端子、USBポートやSDメモリーカードスロットなど、仕事で必要な端子類をフルサイズで搭載しています。同梱のACアダプタに加えて、タブレット用モバイルバッテリー(5V/2A)からも充電可能なため、外出先でも安心して使用できます。「ポータブック」は小さく持ち運べて、大きく使える、出張や外出先での使用を想定したモバイルPCです。OS:Windows OS
CPU:Atom x7-Z8700(4コア4スレッド)1.6GHz(最大2.4GHz)
画面サイズ:8型(1280×768)
ドライブ容量:32GB
ドライブ種類:SSD(eMMC)
メモリ容量:2GB RAM
発売当初は9万円という強気の設定だったが
でも、売りはポメラを彷彿させる「スライドアークキーボード」…だけ!
メモリ2Gにストレージが32G、それにWindows10の64ビットという変態仕様とも言えるこのPC、コンピュータの事が分からないド素人が企画したとしか考えられない代物。
残念な商品だった
2万円で投げ売りされていたので興味本位で購入してみたが、次のような欠点だらけで、もう使う気力もなくなり、いつどのように捨てようかと思案していた。
- ドライブ容量が32Ḡバイト、Windows10のアップデートがスムーズにできない。
- メモリ容量が2Gバイト、もっさり感が半端ない。
- CPUがAtomの最高ランクといえ、ポンコツCPUはやはり使い物にならないほど激遅。
- 液晶の小ささは納得できるものの、その表示品質は粒子が目立つザラザラ・ギラギラで最悪品質。
- SDスロットはUSB2.0接続相当で、SDカードの高速性を生かした仮想ディスク運用ができない。
- ポメラシリーズ同様、筐体を覆うゴム素材が溶けてベタつきが生じる可能性がある。
- WIFIが2.4GHz帯のみ。
- 光学式のポインティングデバイスがとても使いにくい。
- キーボード下にあるボタンが固く、しかも音が大きい。
- バッテリー持続時間は5時間、ちょっと短い。
ということで、しばらく日の目を見なかったポータブックではあるが、非力なPCでも快適に動くOS、Chrom OSを入れればなんとか実用に耐えられるマシンになるのではと考えた。
PORTABOOKのChrom OS化
手順は簡単
- USBメモリから起動して使える「CloudReady」を入手
- インストール用のUSBメモリを作成
- ②を使ってPORTABOOKを起動し、ドライブにOSをインストール
※インストールの際は、SDカードは外しておくこと。私の場合、原因不明であるが、インストーラーがSDカード内にOSをインストールした。
これで、私のPORTABOOKも見事、Chrom OSマシンとなった。
メリットとデメリット
- 動作が軽快で、非力なCPUと少ないメモリ、SSDでも快適に動作する。
- Youtube動画も720p程度であれば快適に視聴できる。
- バッテリーの持ちが良くなった。6時間程度は余裕となった。
- データはクラウド上のグーグルドライブに保存され、本体にデータが残らないので安心。
- オフィスソフトはブラウザ上で編集、保存ができる。テキストの作成程度であれば必要十分。
- オーディオ出力が機能しない。
- バッテリー残量表示がでたらめ。
- ブルートゥースが機能しない。
- ディスプレイの輝度調整が機能しない。
- ネットに繋がらないとOSの機能を生かせない。
快適に使うための工夫点
この液晶はザラザラ・ギラギラ液晶で、目が大変疲れる。
そこで、アンチグレアの非光沢タイプの液晶保護フィルムを購入した。
参考
ポータブック (PORTABOOK) XMC10 保護フィルム Perfect ShieldPDA工房
これが効果を発揮したお陰で、ギラギラ感はほぼなくなり、快適度が増した。
PORTABOOKには必須のオプションだと思われる。
Chrom OS化によって、家にある古いマシンでも快適に動くマシンに復活する可能性がある。
Chrom OS化は簡単にできるので、挑戦してみてはいかがでしょうか。