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【GR86】中華製ディスプレイオーディオ ATOTO F7 XEについて

GR86にはメーカー純正のナビは導入せず、格安の中華製ディスプレイオーディオ ATOTO F7 XEをインストールしました。

中華製のディスプレイオーディオは様々な種類が発売されていて、その価格の安さが魅力です。

Youtubeやブログを見てみると、信頼性に問題があったり、接続が難しかったりと注意が必要です。

GR86には、ナビやETC、ドラレコなどをDIYで取り付けるのを楽しみの一つにしていたので、中華製の中でも信頼できそうなATOTOを選ぶことにしました。

ATOTOはカスタマーサービスが充実していて、質問にも丁寧に答えてくれるようです。

F7 XEはワイヤレス アンドロイドオートが出来るかもしれないという期待があったのですが、残念ながらAQUOS sense3 lite(Andoroidのバージョンは11なのだが)でのワイヤレス接続は出来ませんでした。

接続はブルートゥース、アンドロイドオートは有線接続となります。スマホは充電しながら使うので、有線でも全く問題ありません。

日本ではまだまだワイヤレス接続のハードルが高いようなので、更に安価な「SE」タイプで十分だと思います。

機能性

アンドロイドオートが起動していない時には、

  • 日付
  • 現在選択されているソース
  • アイコンが5つ(アンドロイドオート・ラジオ・アイコン展開・音楽・カープレイ)
  • アイコン展開を押すと画面に8つのアイコンが表示され、スワイプで2画面目が現れる

スワイプの反応は値段なりで、ヌルヌルと動くわけではありませんが、使う分には全く問題なしです。

アンドロイドオートが起動すると自動的に専用画面に切り替わり、Google mapやYoutube Musicや電話を利用できます。

終了ボタンでアンドロイドオートがバックグラウンドに移行し、ブルートゥース接続の基本画面に戻ります。

基本画面ではマイクロSDに入れた曲や動画を再生できますが、こちらの電話機能は利用できません。

しかし、着信があるとアンドロイドオートの電話機能が立ち上がるので心配無用です。

基本機能とアンドロイドオートがシームレスに利用できる感覚は、とても気に入っています。

ステアリングスイッチもカスタマイズできるので、GR86のステアリング左側のボタンに機能を割り当てて、現在正常に機能しています。

ただし、一つ問題が。

前に戻るボタンを押すと通常は現在再生している曲の頭に戻るのですが、この機種の場合は前の曲に飛んでしまいます。

同じ曲をもう一度聞きたい時には、前に戻るボタンを押してから次に進むボタンを押さねばなりません。

ファームウェアの改善により、従来問題になっていた日付の怪しい表示「六月16日 2022年」が「6月16日 2022年」と普通に表示できるようになりました。

まだ、バランス/フェーダーの設定画面の日本語が怪しい(左右バランスが「残高」となっている)ので改善してほしいと思います。

慣れたら英語表示にするという荒業もあります (^_^;)

液晶の品質と反応

液晶のサイズは7インチ、QLED 1024*600ピクセルの液晶です。

視野角に問題はありませんが、色は若干赤寄りで動画を見ると人肌が赤っぽく映ります。調整しても改善できませんでした。

この液晶はグレア液晶で、かなり反射します。

製品には「HD」と「Fog」の2種類が付属しています。事前に調べていたのでノングレアフィルムを貼り付けました。

反射が抑えられるのは良いのですが、黒に締まりがなく、文字やアイコンが若干滲んで表示されます。

指紋が付きにくく低反射なのは良いですが、本来の綺麗さを見たくてノングレアフィルムを剥がしました。

こんなにきれいだったのか、と驚くほどの画質でしたのでこのまま使います。(付属のHDフィルムは気泡が入りすぎて貼るのが困難だったので不使用です)

音質

イコライザーが搭載されていて、プリセットも数種類用意されています。

基本機能の中で音楽やラジオを聞く際には、イコライザーのプリセットを簡単に切り替えることが出来るので便利です。

個人的にはプリセット「Rock」がオススメです。

クラウンのオーディオと比べてしまうと低音のしまりや高音の伸びが今一つの感は否めませんが、GR86の騒がしい車内で聞く分には特に不満はありません。音質が悪すぎて聞くに堪えないということはありません。

カスタム

起動時のロゴを変えることが出来ます。プリセットされている画像から選ぶことが可能で、本当は「GR」としたいところでしたが無いのでトヨタのロゴにしました。

好みの壁紙に変更できます。

USBメモリに1024*600ピクセルの画像を入れれば、プリセットの他に選ぶことが出来ます。

GR壁紙を作り、インストールしました。

これで、かなりカスタム感が出ました。

フィッティング

前の記事でも書きましたが、筐体のフィッティングには苦労しました。

これ、フィッティングは無理なんじゃなかろうか、と心が折れそうになったのですが、試行錯誤を繰り返してベストポジションを見つけました。

トヨタで購入した7インチナビスペーサーは7インチワイド用なので、こちらのナビもワイド用を買えばよかったと後悔しましたが、どうもATOTOは筐体が若干大きいのでワイド型を買ったからといってぴったりはまったかというと自信がありません。

もし、スバルで手に入る通常の7インチナビ用スペーサーだったら、今度はきつすぎて収まらなかったかもしれません。

付属のワイドスペーサーの品質が悪く、面取りがきれいにされていないなど、ここに中華品質が現れていたのが残念です。

エーモンのスペーサーのお陰で見た目も綺麗に収まりました。(スペーサーの外周部に凸型の段差が付いているのでこれ以上前に出すことが出来ず、少し奥に引っ込んでいますが見た目満足ですし、操作性に問題はありません)

前面下部に物理ボタンがあるのはとても便利です。

不具合?

  • FMラジオ:感度悪い
  • AMラジオ:ほとんど入らない

アンテナ用ケーブルやコントロール線も確実に繋いでいるのですが、クラウンの純正オーディオにおけるラジオ感度に遠く及びません。

ATOTOのサポートに連絡したところ、設定の見直しやケーブル接続部分の写真を送ってくれとか、色々と面倒なのでラジオは「radiko」で聴くことにしました。ブルートゥース接続でラジオを聞くことができます。

その他

筐体の左上部にハンズフリー用のマイクが内蔵されているのですが、電話相手に聞いてみると「かなりこもった感じで聞き取りにくい」とのことだったので、センターコンソール脇のメーター左下付近に付属の外部マイクを取り付けました。

マイクを取り付けする際、3MのVHB(超強力両面テープ)でないと貼り付け困難でした。

通話品質にかなりの改善が見られ、一安心です。

総評

  •  7インチのSEなら、およそ2万円という格安でディスプレイオーディオを楽しめる。
  •  ワイヤレスアンドロイドオートが使えないのであれば、XEではなくSEを選択すべし。
  •  ラジオ、液晶の品質や反応に若干の課題があるが、作りがしっかりしており高品質な製品と言える。
  •  サポートの体制もHPを見る限りではしっかり感がある。
  •  ファームウェアのアップデートもあり、改良が続けられている。
  •  用途次第ではあるが、自分の使い方では上位機種のS8(アンドロイドナビ)は必要なし。

値段を考え、自分でフィッティングできれば、満足度が異様に高い商品

Radikoがアンドロイドオートに対応してくれれば最高

※本記事は企業案件ではありません。