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GR86にはオートドアミラーがない
GR86にはオートドアミラーがありません。オプションの設定もありません。BRZにはディーラー純正オプションが用意されています。部品を調達できれば、GR86にも装着可能です。
しかし、スバル純正品ではちょっと問題があるのです。それは、オートミラーの動作です。
- ドアロックでミラーが閉じる
- ドアロック解除してもミラーは閉じたまま
- イグニッションスイッチ・オンでミラーが開く
クラウンもそうですが、一般的にはドアロック解除でミラーが開きます。BRZ用の純正キットはカプラーオンで簡単に装着できるのがメリットですが、開閉タイミングに難があります。
社外キットを購入
社外の製品は数種類あり、今回は格安なパーソナルCARパーツさんのキットを購入してみました。
通常の製品と異なるのは、GR86専用の資料が付いているということ。どのような資料かはお見せできませんが、写真や図を用いて分かりやすく配線加工が示されています。取扱説明書にある、一般的な配線図だけではちょっと難しいです数百円でこちらが付くのであれば安いものだと思います。
これでお値段 3,820
このキットには配線を接続するためのパーツが付属していませんので、以下のものは別買いとなります。
- エレクトロタップ
- ギボシ端子
- 両面テープ
- ビニールテープ
- 隙間テープ
さらに、デザイン用カッター(配線を束ねているテープを切り取る)やピックアップツール(目隠しを外す)、電工ペンチ、内装剥がし、シリコンオフ、ショップタオルがあると良いでしょう。
いざ、実装
ドアパネルを開ける前に、キット側で加工できる部分は全て済ませておきました。
GR86のナビやETC、ドラレコなどの電装関係は全部自分で行ったので、作業自体は楽勝です。電装系経験者には難易度が★、未経験者には★★★といったところでしょうか。ドアパネルを外し、カプラー類やワイヤーなどを外し、配線を行います。
ドアにある目隠しパーツを取り外します。
部品を外した後に、3箇所のネジを取ります。リモコンスイッチのカプラーを外します。
ドアロックとドア開閉レバーのワイヤーを外します。
カーテシランプのカプラーを外します。
ドアの内張りを剥がした状態です。スバル純正品の場合はビニールの枠にあるブチルゴムを剥がし、ビニールをめくる必要がありますが、今回の場合はその作業は必要ありません。
取り外した内張りを作業台の上に載せました。
内側の様子です。固定用のプラビスが11箇所あります。プラビスが車体側に残る場合があるので、内装剥がしを用意する必要があります。
ドアロックコネクター側のビフォーアフター
リモコン側のビフォーアフター
ギボシ端子やエレクトロタップ部分はビニールテープで覆います。コントローラーは下すぎると内張りと干渉するので、脱脂の後、写真の位置に超強力な両面テープである3M VHBにて貼付けしました。
タイラップで配線をまとめ、隙間テープを巻いて異音対策をします。
内張りを戻し、動作確認をして作業終了となりました。作業時間は準備も含めて2時間ほどでした。これで我がGR86にもオートミラーが付きました。ドアロックの状態をミラーで確認できることが当たり前になった今、改めてその利便性にありがたさを感じます。
作業時間と難易度については個人差がありますが、車の電装関係をいじったことがない人や、内張りなどの取り外しの経験がない人には結構難しい作業だと思われます。電装系は失敗すると取り返しのできない状況に陥ることもありますから、自信のない人は業者に依頼するのが良いと思います。となると工賃含めて15,000円くらいになるでしょうか。
カプラーオンのスバル純正であれば初心者でも十分作業できる(おそらく1時間程度)と思われますので、その辺を勘案して選ぶことをオススメします。