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ブログ記事の消失から復活 特定の記事が読み込み途中でハングアップ 原因と対応の覚書

ブログの記事が消失

本ブログにおいて、SQLデータベースのバージョンアップに伴う切り替え時に、わたしのミスが原因で2024年12月以降の投稿が消えてしまうという事態に陥りました。

  • SQLのバージョンが古いので、最新のバージョンに上げるように警告が出た。
  • データベースはSQLサーバーのバージョンに応じて複数のバックアップがあることを確認
  • 現行のデータベース(運用していた古いバージョン)を誤って削除
  • 削除したデータベースは復活できないため、ブログを開こうとすると「接続エラー」が表示され、アクセス不可
  • 目の前が真っ暗になったが、落ち着いて対応方法を考察
  • FTPソフトでサーバーにアクセスし、「wp-config.php」内に記述されているデータベース接続文字をバックアップしていたデータベースのものに書き換え
  • ブログは閲覧可能となるも、内容はデータベースのバージョンアップ時に作成された時点の構成となり、2025年12月以降の記事が事実上消失

筆者の場合、サーバー側で提供されるバックアップ機能ではデータベースまでは保存されないため注意が必要でした。

WordPressとSQLデータベースについて

WordPressでブログを書いている方は多いと思いますが、普段の記事作成や画像のアップロードの裏側で、どのような仕組みが動いているか意識したことはありますか?

WordPressの動作に欠かせない「SQLデータベース」について、その役割と重要性を紹介します。

そもそも「SQLデータベース」って何?

SQL(Structured Query Language)データベースとは、情報を整理して保存し、必要な時に呼び出せるようにするシステムです。WordPressでは「MySQL」や「MariaDB」といったデータベース管理システム(DBMS)が使われています。

ブログ記事、タイトル、タグ、コメント、ユーザー情報…これらすべては、データベースの中に保管されています。つまり、WordPressの表面上の操作はすべて、このSQLデータベースを介して行われているのです。

WordPressで記事を書いたり、写真をアップしたり、コメントを管理したりできるのは、すべてSQLデータベースという土台があるからこそ。普段は意識しにくい存在ですが、WordPressの「心臓部」ともいえる重要な役割を担っています。

WordPressにSQLデータベースが必要な訳

  1. 記事の保存と表示に必須
    WordPressで新しい記事を投稿すると、タイトルや本文、カテゴリー、日時などの情報がSQLデータベースに保存されます。そして、読者がページを開いたときに、必要な記事データがデータベースから取り出され、ブラウザに表示される仕組みです。
  2. 動的なページ生成の要
    静的HTMLのサイトと違い、WordPressは動的にページを生成します。たとえば「カテゴリー別の記事一覧」や「検索結果ページ」なども、リアルタイムでSQLにクエリ(検索命令)を出して作られています。
  3. バックアップや復元もデータベースから
    WordPressのバックアップをとる際に「ファイルだけ保存すればOK」と思っている方も多いですが、実は記事の本文やコメントなどの“中身”はすべてデータベースに格納されています。したがって、データベースのバックアップは絶対に欠かせません。

トラブル時にはデータベースがカギを握る

「記事が突然消えた」「投稿が反映されない」「サイトが真っ白になった」といったトラブルが起きた際、多くはデータベースとの接続エラーや、テーブルの破損が原因です。WordPressの運用において、データベースの健全性を保つことは非常に重要です。

セキュリティと最適化も重要

  • 定期的なバックアップ(BackWPup
  • 不要なリビジョンやスパムコメントの削除(Optimize Database after Deleting Revisions
  • データベース最適化プラグインの活用(Optimize Database after Deleting Revisions

記事のリライト作業に生じた原因不明のハングアップ

消失した記事のリライト作業は辛く困難な作業です。大方復旧するのに1週間を要しました。

記事のキャッシュを探り、可能な場合は内容をコピペ、画像はリサイズと登録のやり直し。

地道な作業の繰り返しでしたが何とか復旧させて動作確認を行っていた時、ある記事の表示が不安定なことに気が付きました。

GR86 PERFORMANCE SOFTWARE の記事で、読み込み途中に「RESULT_CODE_HUNG」エラーが頻発する

このエラーは、Google ChromeなどのChromium系ブラウザで発生するもので、ページが読み込み中に応答しなくなった(ハングした)場合に表示されます。具体的には、対象ページが何らかの理由で描画・読み込み処理を完了できずにタイムアウトしたときに出ます。

一般的な原因としては次のようなことが考えられます。

  1. ページ側のスクリプトやリソースが重い・無限ループなどがある
    JavaScriptの処理が重く、ブラウザが応答不能になる。
    外部リソース(画像、スクリプト、広告など)の読み込みに失敗し、応答が返ってこない。
    WordPressプラグインが原因になることも。
  2. 拡張機能の影響
    広告ブロッカーやセキュリティ拡張機能が、ページのJavaScriptやCSSに干渉してエラーを引き起こす。
  3. ローカルキャッシュやCookieの破損
    過去に読み込んだキャッシュやCookieが不整合を起こして、ページ読み込みに失敗している。
  4. ブラウザ側の一時的な不具合
    メモリ不足や、他のタブが重くなっている影響で処理落ちすることも。

ブログ側でのキャッシュデータのクリア、画像のサイズ確認、遅延読み込みの切り替えなど、様々なケースを想定して問題の切り分けを行いましたが、症状は一向に改善しませんでした。

原因はキャッシュデータからのコピペ

リライトの際にキャッシュ側から見出しの内容をコピーして貼り付けていましたが、その際に文字のボールド情報なども一緒にコピーされ、貼り付け側において二重に記載されるというものでした。

1. sgb-block-simple の構造が重く、ネストが深い

  • divタグの多重構造+インラインスタイル(特に style="background-color:~" など)が多い。
  • border-color, background-color, font-size などをインラインで複数指定しているため、Chromeが描画スタイルを何度も再評価する。

2. <strong>タグが boxTitle 内部にもあり、HTMLエスケープの解除処理が必要

  • "\u003cstrong\u003e" などのHTMLエスケープ→実HTML展開がサーバーorJS側で発生している。
  • 結果的に、DOM生成処理が複雑化

ワードプレスの編集画面には「貼り付け」と「プレーンテキストとして貼り付け」の2種類があります。この2つを上手く使い分けないと今回のようなトラブルが発生するようです。

この点を考慮しながら再度リライトしたところ、問題は解消されました。

データベースの一部消失と、それに伴うリライト作業でまた一つ勉強になりました。

同じような問題が発生している場合の参考になれば幸いです。

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