2020年11月2日(月)に220系クラウンが一部改良を行いました。
公開された写真を見ながら、クラウンオーナー視点で雑感を書いてみました。
外装
外装の変化はほとんどなく、細かな部分の変更となりました。
うちのクラウンはTRDのエアロパーツを組んで、ノーマルとは一味違う様相を呈していますので、外装の変化がたとえあったとしてもあまり気にするポイントではありません。
さて、下の写真、まずはボディカラーが「プレシャスホワイト」になって、従来の「ホワイトパールクリスタルシャイン」がなくなりました。
「ホワイトパールクリスタルシャイン」はどちらかというとクリーミーな優しい白色パール系でしたが、今回の「プレシャスホワイト」は金属的色味の強い高光沢となっているようです。
シャープなデザインのクラウンにピッタリ合うのではないでしょうか。
あと、RS系のホイールも意匠の変更があって、スポーク部分が細分化されています。
多少落ち着いた感が出たでしょうか。
前のデザインがこちら。
まるで風車のようなデザインが特徴的。
自分は、こちらの方がスポーティな感じが好きですが、ご年配の方々にはちょっぴり若すぎるかも。
内装
さて、気になるのが内装です。
運転しているときは常に目にする所ですから。
220系クラウンは、インパネが正面から両脇にかけて厚みが薄く感じるデザインなので、重厚感を演出するには少々無理があると思っています。
そして、ドアオープナー周りの加飾がつや消しのプラスチックで、インパネの両脇にあるピアノブラックの吹出口から側面への色の流れを遮断してしまって、上質さを演出できないでいます。
ここは、SecondStage製の精度の高いピアノブラックパネルを装着することで解消しようと思っています。
改良前のインテリア
改良後のインテリア
ステアリングオーナメント
まず、一番の不満点であったステアリング中央のオーナメントが大きくなったことが最大のポイントだと思います。
自分にとっては、ナビの操作性云々よりも大切なポイントです。
改良前のオーナメントは小さく本当に寂しいもので、シールを貼ったかのよう。
ホーンカバーの形状のかっこ悪さと相まって非常に残念。
この6角形のデザインセンスが?
スープラやヤリスのデザインの方が素敵です。
220系のクラウンの王冠デザインが秀逸なだけに、なぜ当初から今回のようにしてくれなかったのでしょうか。
エアバック部分ですから、何かを貼ろうにも躊躇してしまいますし、何とかならないのでしょうかね。
ここだけは、本当に羨ましいポイントです。
ナビ
2画面構成でタッチパネル式が相当に評判が悪かったようで、トヨタとしては今回の一部改良で最大のポイントなのではないでしょうか。
確かに、このブログでもナビの操作性について苦言を呈しました。
新型、どうでしょうか?
う~ん、操作性は物理スイッチによって間違いなく向上していると思われますが、今度は逆に物理スイッチが多すぎて、インパネ全体のデザインが少し野暮ったくなったと言うか…たしかに重厚感は増したようで、改良前のあっさりテイストとは趣が変わりましたね。
カローラ系がフルモデルチェンジした際に、あの大きなナビに違和感を抱いた自分としては、今回のような“迫りくる大きなナビ”は好みではありません。
以前の記事で書いたようなところをアップデートしてもらえれば、2画面構成や画面の大きさなどは気にならないです。
下画面は確かにタッチ式で操作性に難はありますが、表示は先進的な雰囲気を醸し出してくれています。
夜間もきれいですし。
上側の遠視点ディスプレイは、視野を邪魔することなく、とても見やすいですよ。
旧オーナーのために、ソフトウェアのアップデート、してくれないでしょうか?
もう一つ、「温度調整がタッチパネルだからダメだ」「ダイヤル式でないとダメだ」との意見が散見されます。
確かに物理スイッチのほうが優れているとは思いますが、温度調整ってそんなに頻繁にするでしょうか。
私の場合は音量の上下の方が操作頻度が何倍も高い。
音量調整こそ直感的にしたい派です。
「音量調整が上下スイッチのみ」(音量の上下の速度の調整が不可)という方が操作性に難があると思います。
カップホルダー
可動式のカップホルダーが常時穴開きタイプになりました。
これまでの穴を覆うタイプを変更です。
これはダメです。
改良前のデザインが絶対にいいですね。
穴を隠すためにタオルか何かを常に置いておくことになってしまいます。
メーターの針
メーターの針が白色になっていました!(ガソリン車は赤色)
200系クラウンのメーターの針は白色でした。
白色の針が物足りないと思っていた私は、220系の真紅の針が大のお気に入りでした。
特にスポーツ志向のRSには真紅の指針が似合うと思うのですが。
シートのステッチ
シートの白パイピング処理がなくなったようです。
改良前の、あのパイピングを採用したのかは何故か知りませんが、シートがとても安っぽっく見えます。
デザイナーさんも余計なことをしたものだ、と思ってしまうポイントでした。
だから今回のこれは大賛成。
クラウンのかっこよさがよく現れている写真
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以上、公開された写真を基に雑感を書いてみました。
220系クラウンは素晴らしい車です。
カタログでイマイチと思ったとしても、実車は相当にかっこいい車です。
車幅が短く全長が長くて変?
いいえ、とても伸びやかで素敵なフォルムです。
何よりも走行性能が素晴らしく、ハンドルを握るのが本当に楽しい車です。
フロントのサスタワーとタイヤ奥のサスペンションアーム周りを見ただけで、走行性能にどれだけコストが掛かっているかが分かります。
そしてFR、前輪は舵だけを担当することで余計なフリクションが発生せず、とてもなめらかな上質なハンドリングを味わえます。
シルビアS13(K’s)、カルディナGT-T、インプGDBC、ボルボS60、クラウンGRS204などを乗り継いできた経験を基にしても、220クラウンRSは最上質のハンドリングです。
人が様々な状況に対応していいくには心のしなやかさが大切です。
「レジリエンス」といいます。
220系クラウンは「しなやかな車」です。
どのようなシチュエーションにおいても対応できる、しなやかな足を持っています。
可能であれば試乗をしてみて、その素晴らしさを味わってください。
最初のコーナーを曲がっただけで、そのしなやかさに感動するはずです。
私がそうでしたから。