先日いつもの道路を走っていたら取締をしていたので、ちょっとヒヤッとしたよ (^_^;)
厳密に言うと「1km/hオーバーであっても速度違反」になるわけですが、「交通の流れ」というものもあり、それに合わせることも大事だと教わってきました。
しかしながら、やはり取締というのは心臓に悪いですよね。
今の車は速度感がないというか静かでスムーズなので、うっかり速度が出ていることもあります。
車のスピードメーターには誤差がある
車の車速は様々な要因によって変化します。
- タイヤの変更(インチアップやインチダウンによる直径の変化)
- 摩耗
- 空気圧
国産車の場合、スピードメーターは実際の車速より多く表示されるようになっています。
クラウンの場合、メーターで60km/hのところ、GPS車速では54km/h、高速ではメーターで100km/hのところ、GPS車速では92km/hでした。
GPS車速を正確と仮定すると、実際の車速はメーター読みの1割程度遅いことになります。
このようなメーター誤差があるために、実際の超過速度は運転者の認識とは異なります。
止められた際に30km/hオーバーだっと思っていたが、青切符で済んだ…(*_*)
このような話は多いです。
例えば、メーター読みで30km/hオーバーで走行していたが、メーター誤差により実際は20数km/hオーバーで赤切符を免れた、ということ。
スピードメーターの精度も大事ですが、実速より若干+側に調整してあるのはドライバーとしてありがたいことなのかもしれません。
※スピードメーターの精度は各車で異なります。くれぐれも安全運転を心掛けましょう。
一般道と高速道における速度超過
自動速度違反取締装置(オービス)
自動速度違反取締装置(オービス)は一般道や高速道に設置されていて、一般道30km/h以上、高速40km/h以上の超過で光る(撮影される)と言われています。
しかし、現在全国に導入された移動式オービスは、生活道路やゾーン30などでも稼働しており、その場合は15km/hオーバー程度で光ったという話もあるようです。
※移動式オービス 手前にあるのがストロボ
オービスの場合は、赤外線カメラで車のナンバーと運転者が鮮明に記録されるため、それを証拠として後日出頭を命じる封書が届きます。
赤外線カメラなのに眩しく光るのは、あくまで速度超過をしたということを運転者に知らせ、安全運転を喚起するためのようです。
速度違反取締(ネズミ捕り)
複数の警察官による取締です。速度計測、違反車誘導、書類作成、追跡の係など、チームで行われます。
基本的には現行犯を取り締まるようですが、絶対とは言えないとのこと。
停止命令に従わずに逃走したりするなどの悪質な行為であれば、後日証拠を固めた上で検挙される可能性があります。
レーダー探知機は効果あるのか
速度を測定する機器ですが、オービスでもネズミ捕りでも市販のレーダー探知機では感知できない(しにくい)ようになってきています。
もはや、レーダー探知機メーカーは現在の速度測定器に完全対応できず、付加価値(例えば車両情報の表示など)を充実する方向で商品開発をしているような気がします。
- レーザー式:最新のレーダー探知機は探知可能だが信頼性は発展途上か
- レーダー式:ステルス式と言われ、車両に一瞬だけ電波を飛ばして測定する。先頭を走っている場合は電波を探知した状況で、すでに測定済み
- 光電管式:2点の光センサー間を移動する速度を計測、電波を発しないので、レーダー探知機では絶対に探知不可能
もはや、固定式などの予め位置が分かっている取締機にしか対応できないと思っていたほうが良いのではないでしょうか。
超過速度によって反則金と罰金に分かれる
青切符:一般道では30km/h未満のスピード違反、高速道路では40km/h未満のスピード違反をしてしまった場合に反則金の支払いがあります。
赤切符:一般道では30km/h以上のスピード違反、高速道路では40km/h以上のスピード違反をしてしまった場合、反則金ではなく罰金が発生します。行政処分ではなく刑事処分となり、罰金額は裁判によって決定となるため、反則金と違い金額は変動があります。
一発免停や前科がつく場合も
一般道では30km/h以上50km/h未満の速度超過で6点の違反となり一発免停となります。
学校近隣にある「ゾーン30」では最高速度が30km/hに制限されていることもあり、その場合は60km/hで走行すると一発免停になります。
速度超過という道交法違反であっても、反則金制度で刑罰を免除されない限り前科になる
さらに、30kmの速度超過などで簡易裁判所に行くケースは刑罰であり、前科がつく
刑罰以外にも社会的責任が生じ、仕事や生活に大きな影響を与えることも考えられる
後悔先に立たず 慎重な運転を心掛けたいものです
自動車評論家
車は生活に欠かせないものであると同時に、アイデンティティの象徴であったり、付加価値であったりと多くの要素を含んでいます。
さて、YouTubeでは自動車評論家と称する方々が車のインプレッション動画を提供しています。
しかし、中にはスピードメーターにモザイクやイラストを重ね、車速が分からないようにしている自動車評論家がいる
風景の流れる速さやギアとエンジン音などからおおよその検討はつくものの、速度超過を明らかに隠そうとしているように見えます。
スピードメーターを意図的に隠し、猛スピード(と思われる速度で)で走行させながら車の特性や挙動を声高に解説しています。
一体、どれだけのスピードを出しているのか?
一般道でそんなに飛ばすことがないのに、何の参考になるのか?
限界付近の挙動? 一般道や峠道はサーキット?
サーキットやクローズドコースのように速度制限がない中での解説であれば、それもいいでしょう。
車の性能を詳しく知りたいという欲求もあります。
しかし、一般道で他の車も走っている中で速度超過を繰り返しながら走る? しかも生業として。
それを見た視聴者は、一般道であっても峠であっても車の性能を味わうためには速度超過もよしとする、との誤った印象をもつかもしれません。
自動車を評論する立場であり、それを生業にしておきながら、速度超過を続け、隠すとしたら…うっかり超過とは訳が違います。
最近、信頼できる自動車評論家を見なくなってきました。
しっとりと車の長所・短所を解説してくれる熊倉重春さんのような方は現れないのでしょうか…
経験と理論に裏打ちされた解説をしてくれる黒沢元治さんのような方は現れないのでしょうか…
「自分が評価した車も、いとも簡単にその論評を覆し、批判する」
残念なことに私の中では、評論家数あれど最も信用できない評論家の一つになってしまいました。
コンプライアンスフリー、速度違反前提の評論家が幅を利かせてきたように思います。
これも再生回数を稼ぐためには仕方がないということなのでしょうか?
この方々はこのカテゴリーではインフルエンサー、影響力があります。
巷では、暴走、逆走、煽り運転、マナー違反など、連日のように報道されています。
いたましい事故も後を絶ちません。
車を愛する者として安全運転に努めていますが、車の素晴らしさを紹介する立場の者が速度違反を助長するのであれば、この業界に明るい未来はないような気がします。