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車にできたやっかいな黄色いシミ(糞害)の消し方が分かりました

車に出来る厄介な黄色いシミに悩まされている人はいませんか。ボルボの屋根に巨大な鳥の糞が落ちていたのを発見してすぐに取り除いたのですが、これがけっこう大変な作業でした。

厄介な黄色いシミ

黄色いシミの原因としては次のようなものが挙げられます。

  • 鳥の糞
  • 花粉
  • 蜂の糞
  • 鉄粉

鳥の糞はタンパク質・尿酸・カルシウム・アンモニアが含まれており、酸性なので塗膜に悪影響を与え、最悪の場合は塗装を蝕み、再塗装しか解決策がないことも。

花粉はペクチンが塗装面に張り付いてシミ状になり、酸性やアルカリのケミカルでも取れない厄介なもの。ペクチンは熱に弱いので、ヒートガンやドライヤーで熱を加えたり熱湯をかけたりするのが効果的。また、夏の暑い日に自然に分解して消えていることもある。

蜂の糞は花粉と酸性の物質で構成されているようで、塗装表面のクリア層を溶かして尚且つ黄色の物質が塗装内部に侵食するらしい。

蜂の糞のシミについては、熱を加えることによってシミが消えるとの報告があり、鳥の糞のシミについても自然と消えているということもあるらしい。

鉄粉であれば、鉄粉クリーナーやトラップ粘土、ピッチタールクリーナーなどの溶剤系で比較的簡単に解決できそうです。

ボルボの屋根にあった巨大な鳥の糞

前日からの長雨の後のボルボ、先月施工したレインドロップがまだバチバチに撥水していてきれいな水玉がありました。屋根に目をやると、茶色の塊のようなものがあり、ひと目で鳥の糞だと分かりました。

すぐにティッシュペーパーで拭き取りました。雨のお陰で固まることなく柔らかな状態であったため、きれいに拭き取ることができた…と喜びましたが、細長い黄色いシミのようなものが残っています。すぐに下のような液剤を使って除去を試みました。

  • プレクサス
  • ピッチタールクリーナー
  • NO.4
  • OCメンテナンスクリーナー
  • LOOX

しかし、どれも効きません。特にLOOXには微量の研磨剤が入っていますが、それでもだめでした。表面はザラザラもなく、スムーズな手触りなのですが。

GR86でも同じようなシミが…でも

今年の夏、GR86のフロントバンパー部に小さな黄色いシミがあり、上の液剤を使いましたがだめで、半分諦めかけていたところ、数日経ったら自然に消えていたのを思い出しました。

① お湯をかけてみた

まずは、お湯をかけて様子を見ることにしました。花粉や蜂の糞にはお湯が効果的だとの記事や動画を見たので試すことにしました。ケトルでお湯を沸かし、少しずつ直接かけてみました。直後の反応は変わりなしで、依然とシミのようなものが残っています。1日後も2日後も変化が見られません。そのまま5日ほど様子を見ることにしました。

結果は失敗、熱湯は花粉には効果があるのかもしれませんが、鳥の糞には効果がありませんでした。

② コンパウンドで磨く

VOODOORIDE HEXX

クリーナー系はすべて効果がなかったため、最後の手段、コンパウンドで磨くことにしました。VOODOORIDE(ブードゥーライド)のHEXX(ヘックス)はスクラッチリームーバーで、コンパウンドが破砕しながら鏡面状態まで磨ける優れもの。まずはこちらから試してみます。

結果は、失敗、研磨量が不足しているのかもしれません。

99工房 コンパウンドトライアルセット

次に、ソフト99の「99工房 コンパウンドトライアルセット」を試します。細目(10~15μm)、中細(3μm)、極細(1μm)のコンパウンド(25g)がセットになっています。

数種類のコンパウンドを使う場合、いきなり荒い細目で磨くのではなく、最も粒子が小さいコンパウンドから試し、その後荒い番手に変え、除去できたら今度は細かな番手で磨き傷を消すというサイクルが必要です。

① マスキングして、極細を試します。

シミはほぼ変化なしです。

② 中細に切り替えます。

シミが若干薄くなってきました。

③ 細目に切り替えます。

細目で研磨して、シミがきれいに取れました。

④ 逆の手順で磨き傷を消していきます。

中細→極細の順で磨き、最後にHEXXで仕上げました。

今回の黄色いシミは、鳥の糞(酸性)がクリア層にダメージを与え、変色させたものでした。クリーナー系では取ることができず、コンパウンド系でなければ取れませんでした。

しかし、コンパウンドを複数、手順通りに使えば簡単に取れることが分かりました。小キズを取ったり、今回のようなシミを取ったりと活躍すること間違いなしなので、1セット用意しておくのがいいと思います。